「書道」ときいて、イメージするもの・・・。
「難しい」、「正座がつらい」、「書初め」、「小学校の時習っていた」、「いつかもう一度始めたいと思っている」といったところが主流でしょうか。
確かに、私たちは普段の生活の中で筆を持つことなどほとんどないので、無理もありませんね。
しかし最近では、「美文字」、「書道パフォーマンス」、「書道ガールズ」など新しい言葉がどんどん生まれ、メディアに出ることも増えて書道に対する印象が変化している様に感じます。
私も、「書道はこうでなければいけない」と決めつけず、多様化する書道を受け入れて皆さまと愉しみを分かち合い、さまざまな新しいチャレンジをして輪が広がればと考えています。
デザインアートとしての書は、古典などの基礎を学んで吸収したものを糧に、感性をフルに働かせて創作をすること。
見る人の心に伝わる作品を創るためには、生み出すための苦しみも伴いますが、表現出来た時の達成感は大きな喜びに繋がります。
デザインアート書のうちの一つ、昨年2月に携わらせていただいた世田谷の銭湯「月見湯」のライブイベントですが、今年5月のライブに引き続き、11月19日に開催される「音屋の風呂屋~秋編~」にも協力しています。
この日は、4組の素晴らしいアーティストの演奏を、キャンドル作家トウノワさんの美しいキャンドルと、私の気持ちを込めた新作の書で彩ります。
感動的な舞台を創り上げるために、ジャンルや世代を超えて、よりバージョンアップしたたコラボレーションを実現させる準備が進行中です。
弱冠26歳、新進気鋭のキャンドル作家トウノワさんが舞台にちりばめるキャンドルは、総重量30㎏以上。
直径数cmの可愛らしいものから、長さ50㎝を超える巨大なものまで全て、この小さなかけらを溶かした1からの手作りだそうです。
「キャンドルは、パーティやライブ会場に華を添えるための、あくまでも影武者ですから」と、謙虚に語られるトウノワさん。
一つ一つのキャンドルを大切にする想いが、表情や言葉からこぼれてキャンドルに対する深い愛情を感じます。
一つとして同じものがない自然な色合いや、暗闇にゆらめく温かな炎に心が落ち着き、優しい気持ちにいざなってくれるキャンドル。
愛の込められた眺めているだけで癒されるキャンドルが置かれるのは、お風呂屋さんのタイルの上です。
足を踏み入れた時の、すべすべした肌ざわりと素足に触れるお湯のぬくもり。ゆるやかな時間の流れ。
日本人にとって、温泉や銭湯は昔から親しみ深いくつろぎの場所ですね。
日本最古の文献といわれている、「古事記」や「日本書紀」、また「風土記」にも「伊予の湯(道後温泉)」、「有馬の湯(有馬温泉)」など温泉についての記述があるそうです。
銭湯といえば、幼い頃お風呂上がりに飲んだ、瓶入りの牛乳の美味しさが忘れられないという方も多いことでしょう。
牛乳にはトリプトファンという、安らかな睡眠をもたらす成分が含まれているとか。
月見湯ライブでは、ライブにつきものの1ドリンクのサービスが、なんと瓶入りの各種牛乳。
手に取って下さったお客様の笑顔が目に浮かぶようです。
先日行われたライブ打ち合わせでは、その他にも演者の熱い心を最大限に生かしたさまざまな演出アイデアが飛びかいました。
私も、出演者の皆さんの素晴らしい音楽からインスピレーションをいただいて書にエネルギーを注ぎ込み、お力添え出来たらと気持ちを新たにしています。
音楽×灯り×書
舞台は、昔懐かしい銭湯。
心地よい究極の癒しのひと時を体感していただけることでしょう。
【音屋の風呂屋2013~秋編~】
11/19(火) 東京都 下高井戸「月見湯」にて
開場18:30 開演19:00
前売2,000円 当日2,500円 小~高校生1,000円(共に牛乳瓶込み)
出演:Ao-neko/松本佳奈/円人図より(戎谷俊太・君塚世和)/ハヴケイスケ
キャンドル/トウノワ 書/前田遥水
告知PVはこちらです。
それぞれの魅力が融合した感動のライブ、よろしければ是非お立ち寄り下さいませ。
これまでのライブのブログはこちら。
下高井戸にある書道教室