早いもので、一昨年の10月27日に父が旅立って丸2年になります。
亡くなった年を一回忌、翌年を二回忌と数えるそうで、今年はもう三回忌。
帰省便の羽田発岩国行きの機内からは、澄んだ秋の空にいわし雲が浮かんでいました。
菩提寺にほど近い紅葉谷公園の木々は色づき始め。
両親が元気な頃、秋に帰省出来ることは殆どありませんでしたが、年に一度の美しい故郷の紅葉を見ることが出来るのも父の導きのように感じます。
「今日は暖かいけど、もう秋だよ。」と語りかけてくれているような優しい彩り。
紅葉谷公園に隣接する吉香公園では、背が高くてひときわ目立つモミジバフウ(紅葉葉楓)も見事でした。
このモミジバフウのすぐそばにあった、山口県天然記念物のエンジュの木。
高さ25mの威容を誇った大木は残念ながらこの春伐採されてしまいました。
淋しい気持ちを抱えて見に行った夏の日のこと。
切り株から噴き出すように新芽が芽吹いていて、その生命力に驚くと共に大きなパワーをもらいました。
今回も成長が気になり訪ねてみると、
濃い緑の葉をつけた枝がギッシリと生え揃い、本来の樹形に近づいて風格さえ漂わせていました。
さて穏やかに晴れ渡った法要の日の朝。
丁寧にお墓参りを済ませたあと、本堂に響き渡った住職さまのありがたいお経は心に染み入りました。
若い住職さまは、まるで一休さんのような慈愛に満ちた方。
法話では、『まだまだ哀しみが癒えることはないと思いますが、T様はどんなときも皆さんを見守って下さっています。明るく前向きに生きることが何よりのご供養になります。気持ちを切り替えて前に進みましょう。』とお言葉をいただきました。
いつもありがとうございます。
法要の後、早朝から集まって下さった身近な人たちと岩国の郷土料理のお膳を囲んで父を偲び、温かい気持ちで帰途につきました。
家の裏には大きな夕焼け空。
東京に住んでいると、住宅やビルの谷間からのささやかな空を見るのが精一杯。
父はきっとこの広い西の空の美しい光の中で、4人の姉や、私にとっての祖父母である両親、先立った友人たちと共に楽しく過ごしていることでしょう。
そして、私達を見てくれていると信じています。
帰りの飛行機ではうっすらとですが富士山も望めて、しみじみとした気持ちになりました。
母も元気に共に三回忌を営めたことに感謝します。
お父さん、いつかまた会おうね。
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