連休最終日の昨日の東京は最高気温16度で一日中シトシトと雨。
涼しいというよりいきなり寒くなってしまいました。
しかし今日は晴れて25度に迫る暑さ。
皆さまどうぞ体調管理に気をつけてお過ごし下さい。
さて、来月10日の開演まであと1ヶ月に迫りました、劇団『座☆吉祥天女』さんの人情時代劇『むかしも今も』。
まき役の井口貴子さんと直吉役の出口彰紀さん
私が天女さんのお芝居を初めて鑑賞させていただいたのは2006年、三鷹の武蔵野芸術劇場で行われた第三回公演『おたふく物語』でした。
舞台はもちろん、姉妹役の井口貴子さんと髙橋典子さんの存在感のある素晴らしい演技に感動。
終演後に舞台衣装のお二人を間近で目にしたときはその美しさ、豪華さにあらためて大感激でした。
それから毎年楽しみに観せていただいています。
井口さんは髙橋さんとお二人で2004年にこの劇団を旗揚げされたとのこと。
それ以来、山本周五郎を始め久保田万太郎、川口松太郎など江戸・明治・大正を舞台とした本格的な時代物を一貫して追求されています。
2015年からは清澄白河の『深川江戸資料館』で上演。
江戸情緒が色濃く残る街並みともマッチしてタイムスリップしたような非日常も味わえるまたとない機会になっています。
江戸下町が再現された深川江戸資料館
2019年に筆文字で題字をと嬉しいお声かけをいただき、題字や挿絵を担当させていただくようになって早いもので5作目になります。
皆さんに手に取ってみたいと思っていただけるようなパワーの宿る字になるよう、毎年心を込めて大切に書いています。
第15回~第19回公演
一般的な書道は個人の自己表出ですが、こうした商用デザインの筆文字は伝えたい想いが真っすぐに届くかどうかを第一に考えて様々な表現を試します。
意表を突く字形ではなく古典に立脚した飽きのこない文字になるように、筆も紙も墨も変えながら何十枚、何百枚。
漢字、仮名、近代詩文など学びを駆使
可読性も考慮して何度も校正していく中で思わぬ文字が生まれることもあります。
原作本や台本を読み込んで心に残る場面は顔彩(日本画用の絵の具)を使用して挿絵に。
心和む表現を目指して
草や木で出来た自然の素材で描いたものがwebデザイナーさんによって躍動感のある一コマに生まれ変わります。
宣伝美術 雨千砂子さん
今回は、苦労を重ねた奉公人の直吉が幼いまきの子守りのために通った「汐留堀」の草むらが二人の原点であったように心に刺さり、描いてみました。
シロツメクサとサクラソウをイメージ
奇しくもシロツメクサの花言葉は「私を想って下さい」、サクラソウの花言葉は「少年時代の希望」とのこと。
ストーリーに通じる意図せぬ展開にときめきました。
主宰の井口貴子さんとは何度もお会いして交流を深め、舞台に携わるたくさんの人と支え合って一つの作品に魂が吹き込まれていくことに魅了されるばかりです。
昨年の公演終了後に乾杯
毎年多くの気づきや学びをいただいています、本当にありがとうございます。
皆さんもご都合が合いましたら是非、心癒やされる秋の一日をご一緒しましょう!
山本周五郎生誕120年記念
・日時:2023年11月10日(金)~12日(日)
昼の部:14:00 夜の部:18:30 (12日は昼の部のみ)
・劇場:深川江戸資料館 小劇場
東京都江東区白河1-3-28 TEL:03-3630-8625
(都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」A3出口より徒歩3分)
・前売 4,700円 当日 5,200円(全席自由)9/10(日)チケット発売開始
・企画・制作:座☆吉祥天女
・協力:公益財団法人江東区文化コミュニティ財団
江東区深川江戸資料館
・お申込・お問合せ:劇団:080-3251-5543
・劇団WEBサイト:http://kissyou1024.jimdo.com/
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下高井戸にある書道教室