冬晴れの茅ヶ崎は穏やかでした。
遠くに江の島や烏帽子岩も見えます。
波打ち際では美しい海をバックに結婚写真の撮影が行われていました。
茅ヶ崎の頭文字Cを象ったモニュメント『茅ヶ崎サザンC』。
カップルでCの切れ目に立つと円になるため、縁結びの輪になるという意味が込められているそうです。
素敵ですね。
先週末は、茅ヶ崎市民ギャラリーで開催された、書友の井上雅月先生主催『新春 雅月書道展』へ。
落ち着いた雰囲気の会場は井上先生やお弟子さん、保護者の方々の自由参加の作品まで多彩な書で埋め尽くされていました。
井上先生の流麗な仮名、パワー漲る漢字、そして風雅な小作品。
先生の和やかな解説を伺いながら鑑賞させていただきました。
夏休みには先生のお宅に子供達が集合して寄せ書きしたそうで、楽しい様子が目に浮かびます。
色紙はお手本なしで「何を書くか自分で考えて辞書を引き、最後まで頑張って自分で創る」ということを目標に指導されたとのこと。
湘南の日だまりのような明るく力強い作品はどれも素晴らしく感動を与えてくれました。
保護者の方も多くの方が飛び入り参加で取り組まれたそうで、先生の温かいお人柄を感じます。
先生を通じてご縁をいただいた鳳香先生ともお目にかかることが出来ました。
たくさんの笑顔あふれるような書の数々。
私も淡墨の作品を2点出品させて頂きました。
『送友人(李白・七言律詩)』 2尺×6尺 2枚
『蛍雪の功』 色紙
『蛍雪の功』とは、日本人に親しみ深いスコットランド民謡『蛍の光』のもとになった言葉です。
中国、晋の時代、貧しいために夏の夜は蛍を集めて絹の袋に入れその光で勉強したり、冬は窓から入る雪明かりで勉強したという二人の青年が、やがて高級官使となり功をなしたという故事に由来しています。
年末のNHK紅白歌合戦のラストや、NHKの朝ドラ「マッサン」でもしばしば流れて胸を打つものがありました。
蛍のほのかな光や白く輝く雪をイメージし、二色の墨流しが施された紙にふわりと載せました。
一生懸命努力すれば報われるということを表現したこの言葉は、3月に開催予定の『桜まつり書道展』のご案内状にも添える予定です。
書道の事、教室の事、展覧会の事、井上先生とお会いするといつもお話が尽きず多くの事を学ばせていただいています。
毎年、年の初めに元気な展覧会を鑑賞させていただき、静かな茅ヶ崎海岸を歩く。
心に新鮮な空気が入って来るようなありがたいひとときです。
そして遥水書道教室の子供達も新年の書初めから一生懸命頑張っています。
すべすべした木の板に粘度の高い木簡墨で書くのは難しいのですが、半紙で練習を重ね一発勝負の本番も見事に書き上げました。
書道展ではみんなの気持ちを込めた羽子板が勢揃いします。
どうぞお楽しみに。
下高井戸にある書道教室