ご訪問ありがとうございます。
遅くなりましたが、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2019年が皆さまにとって幸多き年になりますように心よりお祈り申し上げます。
平成もあと少しですが、今年は十二支も最後となる亥年ですね。
干支の書は、禅の書画である『円相』をモチーフに、一字で真心を伝える色々な亥の字をイメージ。
今年も文筆家の稲垣麻由美さんの年賀状を担当させていただきました。
お仕事柄、人々の想いを背負い、勢いよく前進する姿をエネルギーに満ちた猪に見立てて表現しています。
改元により新時代が幕を開ける新しさや、力強い希望なども感じていただけたら幸いです。
円相は、『円窓』と書いて、己の心を映し出す窓という意味もあります。
年始に稲垣さんが素敵なブログを公開されて、心温まる年明けになりました。
面映ゆいですが是非ご一読下さいませ。
そしてこちらは両手を思い切り伸ばし、優雅にダンスをしているような『亥』。
右下の『人』という字を凛と書き、人々の願いや祈りを大きく包みこんで舞う姿を表しました。
『亥』とは、草木の生命力が種の中に凝縮された状態を表し、収穫に向かって力を蓄えている状態だそうです。
下の書は、輝く太陽と地平線を黄色い点と横画で表し、ぷっくりと膨らんだ猪が、己の進むべき道に向かってまっしぐらに駆けていく様子を表現しました。
また、亥年は猪の肉が万病に効くということから無病息災という意味もがあるそうです。
私は今年、健康を大切に、じっくりと腰を落ち着けて書道に打ち込む年にしたいと考えています。
さて、今年も年末年始は故郷山口県岩国で穏やかに年越し。
豊かな瀬戸内海から昇る初日の出です。
岩国でお勤めしていた時代の先輩からも、素敵な初日の出の写真を送っていただきました。
photo by moguchan
写真左側の海面から伸びる塔は、石油化学工業プラントの象徴であるフレアスタックです。
先輩はご定年後も、工場勤務で培われた保安や安全のための教育を各方面で精力的に行われているとのこと。
お人柄のにじむメールで瞼に浮かぶのは、共に働いていた若かりし頃の明るい笑顔。
懐かしい景色をしみじみと眺め、美しい初日の感動もひとしおでした。
大変ありがとうございました。
今年の岩国のお正月は暖かく、澄んだ青空のもと毎年恒例の初詣。
(名勝『錦帯橋』のたもと、吉香公園内『白山比咩神社』)
錦帯橋周辺は、初春の梅から始まり春の桜、初夏のつつじや菖蒲に紫陽花、夏の鵜飼い、秋の紅葉と、どの季節に訪れても素晴らしい場所ですが、新年の清浄な雰囲気は格別です。
(国指定重要文化財『吉香神社』)
風情のある吉香神社の門も、雅やかな門松で彩られていました。
『いのしし』をまくらに折り句を作ろうかなと考えていたら、そばにいた母も一緒に思案の末、優しい折り句を一つ作ってくれました。
『い』 わくにで
『の』 んびりと
『し』 ょうがつを迎える
『し』 あわせ
母「ちょっと短いかね?」
私「そんなことないよ、上手いね!」
母が笑い、私も笑う。
こんな日々のささやかな幸せがずっと続きますように。
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