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初詣、地元の神社には鉢巻きをしたウサギさんが勢いよくお餅つきする絵馬。
勝利八幡神社
昔話『花咲かじいさん』で愛犬のためについたお餅がザックザクと大判小判に変わったように、ウスから小判が飛び出していました。
ウサギと言えば『うさぎとかめ』の物語や『脱兎のごとく』などの言い回しがあるように素早いイメージがありますね。
今年もあっという間に一年が過ぎ去るのでしょうか。
2023年始まったばかり、心落ち着けて書道に向き合いながら書くことの楽しさをお伝えして行けたらと思っています。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
教室も昨年同様1月6日・7日の書初めレッスンから元気にスタート。
小学3年生から毛筆で書初め
『書初めレッスン』というと言葉穏やかですが、実際は『少人数書初め集中特訓』とでも呼ぶべき厳しめの稽古になります。
小学生から高校生までほとんどの学校で書初めの宿題が出る冬休み。
提出するだけのところや冬休み明けに学校で書初め大会があるところなど様々です。
教室でしっかりとポイントを掴んでおくことで大きくジャンプアップ。
1コマ2時間ほどの長丁場、意欲を持って2回書きに来た子もいました。
一筆一筆丁寧な筆運び
教室では11月から少しづつ練習して気持ちも完成度も高めていきます。
一番大切なのはやはり「心構え」。
書初めに挑む心が整っていなければ字に出ます。
中学生からは行書も
また、指導者の本気度もしっかりと子どもに伝わります。
つい私も額に汗してガンガン取り組みがちに。
字形や筆遣いの把握には手取り法(手に手を添えて書く指導法)が最適。
しかし時節柄接触は避けたほうがいいかと、とにかく解説しながら書いてみせるようにしました。
飲み込みの早い子は集中して見たあと一瞬で再現します。
書いてみせて書かせて、書いてみせて書かせてと一日中やって、夜、指に力が入らなくなった日もありました。
そして声かけは箱根駅伝、駒大の大八木監督ばりになってしまうことも笑。(子どもの性格にもよりますが。)
練習の賜、反古紙の山
けれどそれでは文字が萎縮してしまうでしょう。
良い字を目指すには肩の力を抜いて大きく腕を動かし、伸び伸びとした線を書くことが必須。
書初め当日、緊張した面持ちでやってくる子ども達の気持ちをほぐすために定番の声かけをします。
クリスマス前は、「サンタさんにもらうもの決めた~?」
クリスマス当日やそれ以降は「サンタさん来ましたか~?」
サンタさんからキラキラのバックをもらったよ!
これでみんなフワッと笑顔に。
高校生に「サンタさん来ましたか?」と聞くと、「もうサンタさんは来ません、父にモバイルルーターを買ってもらいました。」と言われ、二人で笑いました。
顔真卿の臨書書初め
そしてお正月明けの声かけは「お年玉集金できましたか~?」
今年の冬休みはウィズコロナとなり、多くのご家庭が全国各地にお里帰り、旅行やスキーに行かれたりと楽しいお土産話も聴かせてもらいました。
京都の漢字ミュージアムに行ったよ!
そんな、みんなでワイワイガヤガヤそしてシーンと集中と、エネルギーを出し切った書初め。
書き終えた子ども達が『疲れた~』、『終わった~』と頬を紅潮させて達成感に満ちた表情になると私もこの上なく幸せな気持ちになります。
親御さんから嬉しいメッセージもいただきました。
『毎年ご指導いただきありがとうございます。自信が持てる声かけ、わかりやすい的確なご指摘のおかげで楽しい時間の中で上達し、予想以上の出来映えに感謝しかありません。…』
今年も最後の日、一人残って粘りに粘ったのは中学生。
金賞が取れるといいね
頑張った作品が展示会で光照らされますように、学校で書初めを書く子は実力を発揮できますように。
そして、この子達の未来が今よりもっと明るく輝いたものでありますようにと願うばかりです。
下高井戸にある書道教室