ご訪問ありがとうございます。
遅くなりましたが、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年のご厚情に感謝すると共に本年も何卒よろしくお願いいたします。
2021干支の年賀状 筆文字デザイン
昨年の新春ブログを読み返したところ、
『いつの時代も新年はおめでたいものですが、今年は新元号に東京オリンピックと何かがはじまる予感に満ちていますね』
と、なんというのどかな書き出し…。
まさか2020年がこんな一年になるとは思いもよりませんでした。
昨年が大変ではなかった人など誰一人いないでしょう。
今年は世の中が平穏になり、皆さまが心安らかに過ごせますように心から願います。
元旦は雲一つない快晴
帰省をあきらめて初めて東京での年越し。
初詣は人混みを避け、地元の住宅街にある八幡様へ朝早く行ってみました。
人の姿はほとんどなく新年の清新の気に満ちた境内。
このような状況下で参拝用の鈴は外されていましたが、新しい年の始まりを祝うような美しい幟旗に晴れやかな気持ちになりました。
勝利八幡神社
昨年からの日々、これからの不安や希望、切なる願いを託したおみくじがたくさん結ばれています。
私は中吉で、厳しくも温かい神様からのメッセージをいただくことが出来ました。
『古きを捨てて新しきにつくがよい あまり一つの物にとらわれ役にも立たぬことを思ってはだめです 元気を出して捨てるべきは捨て進む所へ進め』
なるほど。
おみくじは不思議なもので、いつもその時の自分に必要な気づきを与えてくださっているようです。
今年一年、胸に刻んで進んでいきたいと思います。
帰省を断念した代わりに書道教室は1月3日の書初めから元気にスタート。
また、友人のお誘いで、念願だった『現代書道二十人展』を鑑賞することも出来ました。
私が所属する書教の名誉会長、高木厚人先生の優美な仮名作品も4点展示されています。
一筋に精進してこられた書壇最高峰の先生方の作品が一堂に集まる二十人展。
日時を指定するweb予約制で人数制限が守られ、検温、消毒など万全の感染対策が施されていました。
会場内の撮影はNGでしたが、本当に目の眩むような素晴らしい作品の数々に触れることができ、とにかく楽しく高揚感で胸が一杯に。
ご招待や予約までして下さったHさん、本当にありがとうございました。
年の初めに強力なエネルギーをいただきました。
今年は2月末まで自宅で楽しむことも出来るそうです。
『第65回 現代書道二十人展』VR(バーチャルリアリティ)会場 観覧無料)→
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/gendaishodo/index.html
こうしてお正月があっという間に過ぎ、冬休みの学校課題の書初め指導も6日に全員終了して一安心。
大きな筆で真剣に筆遣いを練習するMちゃん(小6)
その矢先、7日に再び緊急事態宣言が発出されてしまいました。
しかし今回は学校への休校要請が出ず、世田谷区の運営する共用施設も「利用定員の50%以下・最低1mの距離の確保・飲食禁止であれば可能」というガイドライン。
区立の小・中学校は通常通り3学期が始まり、書道教室の施設利用も大丈夫そうでホッとしています。
おじいちゃんからもらった墨を嬉しそうに見せてくれるAちゃん(小5)
昨年も思いましたが、特に卒業年度の生徒たちにとって最終学期がなくなるのは非常に酷なこと。
このまま穏やかに思い出に残る学校生活を送ってほしいと願うばかりです。
レッスンの休憩中ソーシャルディスタンスで談笑
『年賀状、表も裏も全部筆で手書きで書いて、折り句も入れました!』
と、写真を見せてくれたTちゃん(高1)。
【た】いようのような明るさで
【い】つも周りを照らしてくれる
【へ】んかを恐れずに
【い】まを生きよう
なんとも称えようのない素晴らしさ。
書道歴7年、折り句歴5年と経験が積み重なっていくTちゃん。
年賀状を受け取った、たいへいさんもとても嬉しかったと思うけど、先生はもっと心打たれたかもしれない。
いつでもどんなときでも「想いは届く」、そんな希望の光が胸に差し込んだコロナ禍の初春です。
下高井戸にある書道教室