ほのかに春の息吹が感じられた昨日の井の頭恩賜公園。
井の頭池に映るのは早春の青い空。
東京住みたい街ランキングで今年も一位に輝く吉祥寺、その憩いの水辺はかいぼりを終えて豊かな湧き水をたたえていました。
抜けるような青空のもと、園内の野外ステージでは『井の頭公園の中心で“ありがとう”を叫ぶ!!~大切な人に“ありがとう”を伝えよう!~』という心温まるイベントで大盛り上がり。
友人のシンガーソングライターハヴケイスケさんと、たっくんコドナの落書きさんが即興ライブパフォーマンスで共演、「ありがとう」の気持ちを音楽とペイントで感動的に表現しました。
ステージのすぐそばに観客が集まり全員が間近で注視する中、まっ白な空間をすごい勢いで黒が埋めていきます。
ピーンと張りつめた緊張感とリズムに乗った運筆の心地よさに、手元から目が離せません。
日本各地や、世界中でペイントライブパフォーマンスを繰り広げているたっくんコドナの落書きさん。
アーティスト名の「コドナ」は、「オトナ」と「コドモ」が合わさった言葉で、「自分にしか出来ないスタイルを追求して仕事にしたかった」と爽やかに語って下さいました。
そして、聴こえてくるのはハヴケイスケさんが紡ぎ出す言葉が伸びやかな声に乗って伝わるサウンド。
心の中に「ありがとう」という魔法の言葉が響きます。
『ありふれた言葉』(一部抜粋)
作詞/作曲 ハヴケイスケ
目覚ましのベルが鳴った「おはよう。」
眠たい眼を擦って「いただきます。」
玄関のドアを開け「いってきます。」
そんな日々が続くといいなぁ
手と手を繋げば 暖かいキモチ
平凡なLIFE ありふれた言葉 今、大切なのは
いつまでも そばにある 君のSMILE
笑いジワの数だけ 山も谷も越えてゆける
そんなやさしさを「ありがとう」
かけがえのない人に、日頃言えない「ありがとう」の言葉を素直に伝えようと、3月9日サンキューの日に行われたこのイベント。
順番にステージに立ち、照れながらも熱い気持ちを叫び伝える人々に、会場は優しい笑顔であふれていました。
いつも感謝すべき存在の家族や支えてくれる人たちを当たり前のように思うこともあるでしょう。
しかしそれは永遠に続くものではない。
このイベントをきっかけに「ありがとう」の想いを言葉や行動で示そうと考えた人がたくさんいるのではと思います。
東日本大震災から明日で3年。
1945年の今日3月10日は約10万人が犠牲になった東京大空襲の日でした。
3月9日。
暖かな日差しの中賑わう井の頭公園で遊んだ平和なひとときに、特別な意義を感じた春の日になりました。
下高井戸にある書道教室