梅雨とは思えないほど、爽やかな青空が広がる毎日ですね。
晴れ渡った日の朝、真っ白なキャンバスに向かいあって、ゆっくりと墨を磨る。
やり直しのきかない、書の始まりの時は武者震いするような緊張感と共に、心が解き放たれて胸が高鳴ります。
これから筆をおろす書は、今月、渋谷区幡ヶ谷にオープンするお店に飾っていただきます。
友人で、オーナーの角井岳晴さんは、長野県出身で1981年生まれの31歳。
日大法学部在学中にワーキングホリデーを利用して半年間オーストラリアに留学されたのを皮切りに、その後10年に渡り、都心の飲食店で働きながら、北米、南米、アフリカ大陸、アジア、ヨーロッパ各国と、全世界2周にあたる、40か国以上を旅されて見聞を広め、様々な経験を積まれた方です。
孔子の論語に「三十にして立つ」という言葉があります。
接客が好きで、独立開業を目指し、しっかりと飲食業の基本を身に着けて力を備え、満を持してお店を持たれた角井さん。
海外生活でつながりを築いた、世界中のゲストも集える、異国情緒あふれる憩いの場になることと思います。
彼が手を伸ばして、つかもうとしている夢をどれだけ書で表現出来るでしょうか。
心を研ぎ澄まして挑みたいと思います。
暑さ寒さも彼岸まで
ひたすら暑かった夏休みも
早いもので8月も
今年はあちこちで盛大に
まだまだ残暑の厳しい毎日が