新春といえば見ごたえのある展覧会が目白押しのシーズン。
今日も写真多めでお送りします。
どうぞごゆっくりお付き合い下さいませ。
今年は年始早々『ポエムピクチャーアーティスト・折り句作家MIKAKO作品展and折り句実演』のお手伝いからスタート。
新宿マルイ本館B1 1/4(水)~6(金)
洗練された空間にやわらかく愛のある作品が並び、マルイの運営者の方より素敵な推薦メッセージも。
アートの夢広がる一年になりそうです
お客様のリクエストを受けて即興で折り句を描かれる『実演』も数年ぶりに拝見。
そのスピード感と優しい色彩、みるみるうちに意義深い折り句が綴られていくことに驚嘆、まるでイリュージョンを見ているようでした。
私はスーツでネームホルダーを首に掛けていたせいか、「靴売り場変わったんですか?」「都営新宿線はどこですか?」「トイレは?」「自販機は?」など、たくさん声を掛けられて店員気分も味わわせていただきました笑。(出来る限りご案内しました。)
そしてこちら、毎年恒例、銀座、鳩居堂。
お正月飾りで彩られた入り口
今年も、書友の鳳香先生からありがたいお誘いをいただき、ここから楽しく書展見学ツアーへ。
鳩居堂画廊3階 1/4(木)~8(日)
近代詩文書の今を牽引する石飛博光先生の書道会選抜展は大勢のお客様で熱気一杯。
11時のオープンと共にドッと
石飛先生社中の展覧会はいつも新しい工夫や挑戦があり、ハッとさせられるばかり、非常に勉強になります。
次に銀座和光に向かい、『現代の書 新春展』。
こちらは毎日書道展顧問、理事や幹事の大先生がたの大作が並びます。
入り口は重厚でヨーロッパのよう
情熱に満ちた一点一点に圧倒されましたが残念ながら写真NG。
代わりにスタイリッシュなショーウィンドウをパチリ。
セイコーハウス銀座ホール(旧和光ホール)1/4(木)~9(月)
大きな羽子板のディスプレイに、美しいピンクとゴールドの羽根、ムクロジ(黒い玉)には様々な作家の様々な書体の『卯』。
立ち並ぶ羽根の軌跡はウサギがピョーンピョーンと跳ねているようです。
なんてお洒落なデザインだろうと暫し佇みました。
そして銀座線で一駅、日本橋へ。
こちらは1957年創設、日本の書壇を代表する20名の作家が競演する日本最高峰の『現代書道二十人展』。
日本橋高島屋 1/3(水)~8(日)
ここも場内の写真はNGです。
私が所属する全日本書道教育協会の名誉会長、高木厚人先生も2012年より選出、人気の高い先生のコーナーは人だかりで作品が見えないほど。
二十人展はやはり破格のスケール、印刷物やデジタルで見るのと実物の作品は全然違うと唸るばかりでした。
8日(日)は、書印会会長、池田樵舟先生からお招きをいただき『第九回書印会書初展』へ。
和泉橋区民館(千代田区神田佐久間町)1/8(日)
池田先生の書道の真髄のような作品を20点も鑑賞させていただき、生徒さんの作品への解説もたっぷり拝聴して身の引き締まる時間をいただきました。
池田先生の格調高い作品
先生の書はまさに古典の香り立つ、磨き上げられた純正書道。
私など勉強不足の上に書道の王道から外れ、好きな詩文書やデザイン書ばかりやっているのにいつも温かく目を掛けて下さり感謝しかありません。
こうした、支えて下さる先生方の思いやりや励ましに触れると思い出すのは、故郷岩国で4歳の頃から手を取って指導して下さった古川奠雪先生。
『先生見ていて下さいね』と意を新たにしました。
様々なジャンルの優れた作品を鑑賞して糧にし、自分の書や教育書道に反映して行きたいです。
そして、1月の半ばからは生徒達が頑張った書初めの輝かしい結果報告が次々に。
緑豊かな砧公園の中の美しい美術館
『書初めが世田谷美術館で展示されることになりました!』
『書初め、去年に引き続き(同じ教室の)二人で金賞(区展に選出)取れました!!』
などの一報に自分のことのように嬉しい気持ちになります。
世田谷美術館 1/18(水)~22(日)
親御さんより、
『作品を持って帰ってきた時、すごく力強く上手に書けていたのでそれだけでもう字の下手な夫と私は(…が、こんな字を書けるようになるなんてと)すごく嬉しかったのですが、更に展示作品に選ばれるというご褒美がつき本当によろこんでおります。…』
とメールが届いた時は目頭が熱くなりました。
美術・技術家庭・書道の学校代表作品
1年間の努力の積み重ねと、書初めに本気で取り組んだ成果です。
今年も夜遅くまで粘ったSちゃんは、中学校3年間連続代表選出という快挙を達成しました。
最後一人になっても諦めずに書く
しかし賞のつくものは時の運があり、全員の願いが叶うものではありません。
悔しい思いをした生徒もいます。
けれど真剣に打ち込んでいるとたとえ今、思い通りにならなくても失敗しても廻り道しても、必ず道は開けます。
『跳』 2023年年賀状筆文字デザイン
さて、次回も展覧会巡りは続きます。
vol.2は、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスの『卒業・修了制作展』(1/20)、陽光あふれる茅ヶ崎の『雅月書道教室展』(1/29)、そして東京を飛び出し広島、山本岬涯先生の『書初め展』(2/5)です。
お楽しみに。
書道教室の書初めはみんなで干支の一文字書を書きました。
今日はたくさんの写真と共にお届けしたいと思います。
(生徒全員の作品ではありませんのでご了承下さい。)
まずは思い思いの字を半紙で練習。
『卯』はまだ習ってないから難しいな
愛らしいウサギが次々に現われます。
ウサギに見えるかな
形が決まったら新年にふさわしい銀色の色紙に清書し、お名前を入れて仕上げ。
記名も場所を考えて丁寧に
最後に、作品を引き立てる赤い印も押しました。
緊張の一瞬
きれいに押せるよう別の紙に何度も練習。
準備は万全
一人一人の魅力あふれた素敵な色紙が出来上がりました。
親子で仲良く遊んでいるようです
1年生のKちゃんも初めて筆を持ち、優しい『うさぎ』になりました。
紙面に対して字の大きさ・配字が見事
スポーツ少年たちのウサギは大きく躍動。
迫力のあるしっかりとした線
ご覧になったお母様、「わぁ、素敵!年賀状にすれば良かったね!」と喜ばれたかたもいらっしゃいました。
元気な一年になりそうです
ウサギのふわふわ感を表現したり、力強く前進するような楷書であったり。
個性が表れます
人参が出てきたり両方の長い耳が強調されていたり尻尾があったり、ウサギがたくさんいたり。
一つとして同じものはありません
子どもの想像力は無限ですね。
瞳とオシリの円がアート
みんなの心のこもった様々な筆運びで生まれた文字。
今ならではの字の持つ力
自分自身だけでなく、見て下さった人の心を大きく動かすのではないでしょうか。
跳ねて前へ!
どんな困難も楽々と飛び越えそうな重厚感のある『跳』も。
決意を感じる書
みんな、夢や希望に向かって大きく跳ねて、目指す場所にしっかり着地出来るといいね。
ウサギのように元気にジャンプする年にしよう!
ご訪問ありがとうございます。
初詣、地元の神社には鉢巻きをしたウサギさんが勢いよくお餅つきする絵馬。
勝利八幡神社
昔話『花咲かじいさん』で愛犬のためについたお餅がザックザクと大判小判に変わったように、ウスから小判が飛び出していました。
ウサギと言えば『うさぎとかめ』の物語や『脱兎のごとく』などの言い回しがあるように素早いイメージがありますね。
今年もあっという間に一年が過ぎ去るのでしょうか。
2023年始まったばかり、心落ち着けて書道に向き合いながら書くことの楽しさをお伝えして行けたらと思っています。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
教室も昨年同様1月6日・7日の書初めレッスンから元気にスタート。
小学3年生から毛筆で書初め
『書初めレッスン』というと言葉穏やかですが、実際は『少人数書初め集中特訓』とでも呼ぶべき厳しめの稽古になります。
小学生から高校生までほとんどの学校で書初めの宿題が出る冬休み。
提出するだけのところや冬休み明けに学校で書初め大会があるところなど様々です。
教室でしっかりとポイントを掴んでおくことで大きくジャンプアップ。
1コマ2時間ほどの長丁場、意欲を持って2回書きに来た子もいました。
一筆一筆丁寧な筆運び
教室では11月から少しづつ練習して気持ちも完成度も高めていきます。
一番大切なのはやはり「心構え」。
書初めに挑む心が整っていなければ字に出ます。
中学生からは行書も
また、指導者の本気度もしっかりと子どもに伝わります。
つい私も額に汗してガンガン取り組みがちに。
字形や筆遣いの把握には手取り法(手に手を添えて書く指導法)が最適。
しかし時節柄接触は避けたほうがいいかと、とにかく解説しながら書いてみせるようにしました。
飲み込みの早い子は集中して見たあと一瞬で再現します。
書いてみせて書かせて、書いてみせて書かせてと一日中やって、夜、指に力が入らなくなった日もありました。
そして声かけは箱根駅伝、駒大の大八木監督ばりになってしまうことも笑。(子どもの性格にもよりますが。)
練習の賜、反古紙の山
けれどそれでは文字が萎縮してしまうでしょう。
良い字を目指すには肩の力を抜いて大きく腕を動かし、伸び伸びとした線を書くことが必須。
書初め当日、緊張した面持ちでやってくる子ども達の気持ちをほぐすために定番の声かけをします。
クリスマス前は、「サンタさんにもらうもの決めた~?」
クリスマス当日やそれ以降は「サンタさん来ましたか~?」
サンタさんからキラキラのバックをもらったよ!
これでみんなフワッと笑顔に。
高校生に「サンタさん来ましたか?」と聞くと、「もうサンタさんは来ません、父にモバイルルーターを買ってもらいました。」と言われ、二人で笑いました。
顔真卿の臨書書初め
そしてお正月明けの声かけは「お年玉集金できましたか~?」
今年の冬休みはウィズコロナとなり、多くのご家庭が全国各地にお里帰り、旅行やスキーに行かれたりと楽しいお土産話も聴かせてもらいました。
京都の漢字ミュージアムに行ったよ!
そんな、みんなでワイワイガヤガヤそしてシーンと集中と、エネルギーを出し切った書初め。
書き終えた子ども達が『疲れた~』、『終わった~』と頬を紅潮させて達成感に満ちた表情になると私もこの上なく幸せな気持ちになります。
親御さんから嬉しいメッセージもいただきました。
『毎年ご指導いただきありがとうございます。自信が持てる声かけ、わかりやすい的確なご指摘のおかげで楽しい時間の中で上達し、予想以上の出来映えに感謝しかありません。…』
今年も最後の日、一人残って粘りに粘ったのは中学生。
金賞が取れるといいね
頑張った作品が展示会で光照らされますように、学校で書初めを書く子は実力を発揮できますように。
そして、この子達の未来が今よりもっと明るく輝いたものでありますようにと願うばかりです。
あけましておめでとうございます。
今年の干支はウサギですね。
大地を自由に飛び跳ねる兎のように、しなやかにジャンプする一年にして参りましょう!
2023年干支の筆文字デザイン
皆様が健康で幸多き年となりますようにお祈り申し上げます。
故郷岩国、錦帯橋に立派な門松
おめでたい新春にピッタリのイベントが、4日(水)より新宿マルイにて会期になります。
岩国市の観光大使で折り句作家MIKAKOさんが、訪れた皆さんにたくさんの幸せの種を蒔いて下さることでしょう。
私も4日(水)終日と5日(木)16時~20時、会場でお手伝いしています。
お出かけがありましたら是非、新宿マルイヘ遊びにいらして下さい。
明日はもう大晦日!
書初めで大わらわだった教室も26日に無事筆納めでした。
手一杯でなかなか写真が撮れなかったのですが、頑張った子供達の様子はまた年明けにお伝えしたいと思います。
1月6日(金)、7日(土)に書初め予定の生徒さんは、お正月明けですのでしっかり体調を整えて来て下さいね。
教室を暖かくして元気なお顔に会えるのを楽しみに待っています。
さて、今日は前回の続き、1年の作品を振り返る後半戦を綴ります。
まずは夏の『第106回書教展』(東京都美術館)出品の近代詩文書。
2尺×6尺サイズ(約60㎝×180㎝)4連
続いて今話題の街、下北沢で行われた『開放空間 ART exhibition & experience』(reload)では、美しい絵画とのコラボレーション。
詩・画 Life Garden 遥水書(250㎝✕370㎝)
ご来場者へ愛のポストカード。
アレンジ・制作 Life Garden
劇団『座☆吉祥天女 第十八回公演 初蕾』(深川江戸資料館)では、題字と挿絵を担当。
舞台の小道具として文字の練習帖。
ライブイベント『MAKKS』(高円寺スタジオK)ではタイトルと出演者名の筆文字デザイン。
『MAKKS』は出演者5名の頭文字から創られています。
それぞれの専門領域を紡いで豊かな世界をという願いを込めて、手を繋ぐように字を繋ぎました。
たぐいまれな技術の重なり合うステージはスタイリッシュで、輝く未来へ進んでいくイメージ。
タイトル原画
お名前は、皆さんの人物研究をもとに文字の中にパーソナリティをちりばめました。
よろしければタップで拡大して探してみて下さい。
画像の下に答えがあります。
Mは蔵重美恵さん。
マイク・グローブ・顔と足のシルエット・音符
ステージは心通い合うキャッチボールがテーマ。
はんだすなおさんから放たれた野球ボールは全員がキャッチしています。
Aの千田阿紗子さん。
ハート・似顔絵・ト音記号・音符等・ダブルピース
Kの平野賢佑さん。
スポーツチャンバラの剣・ギター・似顔絵
Kの影山晃子さん。
猫・本・バラ・ハイヒール・リボン
Sのはんだすなおさん。
いつまでも記憶に残る素晴らしいライブでした。
ト音記号・音符等・ピアノ・帽子・メガネ
こうして振り返ってみると今年後半は対外的な書が多かったようです。
最後の大きなお仕事は、山形県産日本酒ラベルの筆文字デザインでした。
一昨年にいただいたいていたお話でコロナで延期になったものが来春いよいよ発売へ。
こちらは日本画家のかたの幻想的な絵画との合作になります。
公開をどうぞお楽しみに。
各界のスペシャリストの皆さんと共にアートが創造出来ること。
コロナ禍を経験してこれは本当に奇跡的な恩恵なのだと感じ入ります。
そんな一年の終わりに何より嬉しいご褒美が届きました。
1年生Kちゃんのお手紙に涙
来年も子ども達の素敵な未来を呼び寄せるため、書道を通じた下支えを追求していきます。
健康で、生徒さんや携わって下さる方々、こうしてブログを読んで下さっているあなたと共に歩んでいけることに心から感謝。
今年も1年大変ありがとうございました。
皆様どうぞお健やかに良い年をお迎え下さい。
気づけばあと10日で今年も終わりますね。
世界的に激動の一年となった2022年。
皆さんにとってどんな一年だったでしょうか。
東京オペラシティ コンサートホール
私は日々古筆を学ぶことで基礎の研鑚。
毎月の根本伸也先生の仮名研究会(神田)、折り句作家MIKAKO先生の折り句勉強会と折り句クラブ(現在はオンライン)で表現力の鍛錬。
書道教室の生徒さんお一人お一人の教材研究・作成とレッスンを着実に行うこと。
ご依頼いただいた筆文字制作や展覧会作品制作は120%の成果を出せるように取り組むこと。
毎月10日、20日、30日に、読まれたかたが何か一つでも為になったと思っていただけるようなブログを投稿すること。
これだけは一年間、心掛けて過ごしました。
何事も当たりまえではないんだと実感した3年間。
毎年変わりばえのない過ごし方ですが、つつがなく行うことが出来た年の暮れにありがたい心持ちです。
今日と次回のブログで1年間の作品を振り返ってみたいと思います。
まずは前半戦。
新春は毎年恒例、年賀状の干支の書からスタートしました。
干支の創作は卯年から始めて来年でちょうど一回り。
2016年から始めた折り句は毎月の勉強会で学びを深め、いくつかの作品も生まれました。
『第3回web折り句展』プロモーション折り句『とらどし』
『雅月書道教室展』出展 折り句『いのうえがげつ』
ウクライナ平和祈念 折り句『つぼみ』
ジブリ映画『天空の城ラピュタ』より
喫茶店『月とつぼみ』様 折り句『月とつぼみ』
定年ご退職祝福と感謝の折り句『かわいとしあき』
MIKAKO個展「はぐくむ」出展 折り句『MIKAKO』
夏以降の後半戦は次回のブログに続きます。
さて、今週から学生の生徒さんは、1クラス3~4名の少人数書初めレッスンスタートです。
予約制で今年は90分16コマ設定しました。
日時と場所は個別にお知らせしていますので当日は気をつけて、忘れ物のないようにお越し下さい。
特に学校の書初め用紙は替えがきかないので忘れると大変ですよ。
保護者の皆さまには年末のお忙しい中、日程調整にご理解とご協力を大変ありがとうございました。
こうして人と会ってコミュニケーション出来ることもなんて素晴らしくて尊いことだろうと改めて感じる年でもありました。
書初め、みんなで頑張りましょう!
元気にレッスン出来ますように楽しみにしています。
今年も華やかなホリデーシーズンを迎えました。
クリスマスを祝い、お正月には神社に初詣する日本の年末年始は和洋折衷ですね。
有楽町でこれぞまさにというクリスマスツリーを見かけました。
ウサギツリー(東京国際フォーラム)
けれど未だ続くコロナ禍。
2019年の12月初旬に中国の武漢で発生したと言われて丸3年です。
翌20年の2月頃だったか、友人から「こういう感染症が発生すると治まるまで5年はかかるでしょうね。」と聴き、「まさか?」と思いましたが今では心から納得…。
私達の暮らしも様々な制約によって大きく変化しました。
しかし今年の夏以降、ウィズコロナで物事が進むようになり明るい兆しを感じています。
先日は筆文字ロゴを担当させていただいている劇団『座☆吉祥天女』代表の井口貴子さんと楽しいひとときをご一緒。
ブログにも丁寧に書いていただき感激でした。
4日(日)は外苑前の素敵なサロンで開かれたリサイタルで、素晴らしいドイツ歌曲とスタインウェイのピアノ鑑賞。
昔の生徒さんと20年ぶりに会いました。
声楽家の輪湖里奈さん
感情豊かにドイツ語で歌い上げる姿に心底感動、終演後には楽しく記念撮影。
「書初め覚えてる?」と聞くと、「(もちろん)覚えてますよぉ」。
そして二人同時に口をついて出た言葉が「希望の朝!」(6年生の時の課題)。
顔を見合わせて笑いました。
来年早々デンマークへ海外引越しされるとのこと、これからますます活躍されますよう心から願っています。
昨日のむつみ会館教室では、町会のおもちつき準備がたけなわ。
水に浸したもち米が並ぶ玄関ホール
教室にもいい香りが漂ってきました。
もちつき大会は地域の大人気イベントでとても賑わいます。
本格の餅つき臼(うす)と杵(きね)
珍しい光景に子ども達も「何を作ってるの?」と興味津々、「明日、お餅もらいに来る!」と張り切っていました。
つきたてのおいしいお餅が食べられるといいね。
おかげさまで教室も基本的なコロナ対策を取りながら通常通り行うことが出来ています。
十代~七十代の老若男女が集うクラス
特に換気には十分注意。
換気扇の常時運転、最新の高性能空気清浄機も二つの教室共に設置されてフル稼働。
それぞれが自分のペースで学びます
ドアや窓を少し開けていても室内温度が変わることなく、暑い真夏も今の寒い季節も快適に書いていただけたかと思います。
12月の後半は熱気に沸く書初めウィークに突入しますよ。
「⚽W杯64試合全部ABEMAで見る!」(Sくん)
3年生のMちゃんに、「書初めは25日、いつもと違って日曜日の朝だからね、クリスマスだけど大丈夫?」と聞くと、「大丈夫、その日は午後からいとこのうちに集まってクリスマスパーティなんだ!」と嬉しそう。
更に「おじいちゃんからもうクリスマスプレゼントもらった!」とニコニコ。
「わぁ、良かったね!おじいちゃんとおばあちゃんにはプレゼントするの?」と聴くと、考えていなかったような様子。
「じゃあ、朝書いた書初め持って行ったら?言葉も『つよい力』だから飾るにもピッタリだし喜ばれると思うよ~」と話すとパァーッと笑顔になりました。
大きな目標が出来て、きっと全神経を集中した素敵な書初めになることでしょう。
毎回自転車で送迎をして下さっている優しいおじいちゃま。
可愛いお孫さんの『つよい力』が日々のお力になれば私もとても嬉しいです。
そんな何気ない日常の出来事が、3年のコロナ禍を経てひときわありがたく思う2022年の年の瀬。
サッカーワールドカップで一喜一憂の日々ですね。
コロナの存在も忘れてしまいそうですが、個人的にはここ1ヶ月ほど波にもまれておりました。
10月の終わり、ある会合で一緒だったかたが翌日発熱→陽性が判明。
自動的に私も区の無料検査場でPCR検査、結果が出るまでの数日間自粛生活。
11月15日には4回目のワクチン接種でホッとしたのもつかの間、その5日後、3年ぶりに風邪をひきました。
軽ければ市販の風邪薬で家で安静にして回復を待ちたいところですが、このご時世、咳や鼻水があって人前に出るのは大変厳しいものですね。
早く治したく、すぐに行きつけの病院に電話しました。
現在、風邪の症状があると熱がなくても予約が必要で、時間を指定されて別の入り口から入り別の診察室で診療になります。
メディアで伝わっているマニュアル通り、自宅で検査キットを使って陰性を確認してから病院へ。
それでも看護婦さんも先生も完全防備で近くには寄って来られずまるでコロナ扱いでしたが、しっかりと強めの風邪薬をいただけました。
おかげさまで咳は治まったものの、いがらっぽい喉や声は速効でスッキリとはいきませんね。
前々から楽しみにしていた岩国架け橋の会のパーティや年に一度の友人の舞台や演奏会も泣く泣く欠席、健康のありがたみを実感した次第です。
そんな中でも、一番大切な教室は滞りなく行うことが出来ました。
半袖半ズボンで元気いっぱい
11月から小・中・高生は書初め練習スタート。
11月でもう?早すぎでは?と思われるかもしれませんが、12月の最後の週はもう仕上げになるのであっという間です。
小学3年生から毛筆で書初め
書初め用紙の大きさも学校によって、半紙、八つ切り、半紙三枚版、条幅などさまざま。
半紙三枚版
冬休みの宿題で書いて提出して終わりのところや、3学期に学校の書初め大会で書くのが最終のところなど出品方法もさまざま。
教室は普段とは違うピリリとした空気感も漂います。
椅子に正座で高さ調節
書道は長く続けてこそ意義のあるもの。
日々の教室では、気分が乗らない日があったり学校でイヤなことがあって浮かない顔をしていたりする子ども達の様子を見ながら無理のないように進めます。
しかし、『書初め』という晴れ舞台ではコツコツ頑張ってきた実力を思い切り発揮してほしい。
一年の始まりを明るく自信を持ってスタートしてもらえたらと私も真剣勝負。
子どもにもそれは自然に伝わって血の通った作品が生まれるのです。
大人の生徒さんも春の桜まつりに向けて制作が始まりました。
大人になって始められたかたは、お仕事や子育てや様々なおうちの事情を抱える中で工夫を重ねて時間を確保し、それはそれは熱心に学んでいらっしゃいます。
普段の練習を生かして、それぞれの思いが表れた素敵な色紙になることでしょう。
こちらも楽しみです。
これから寒さが一段と厳しくなるとのこと、好きなことを続けるためにも健康第一で頑張っていきましょう。
先日からお伝えしている『MAKKS』。
主宰の蔵重美恵さんは別バージョンのものをTwitterのヘッダーに。
こちらは薪(まき)をイメージした線で、職人気質の頑丈な薪が集まって一つの大きな炎を燃やすイメージ。
蔵重美恵さんが大のキャンプ好きなのはここだけのお話。
平野賢佑さんも。
こちらはスポーツチャンバラの剣とギター、似顔絵、野球のボールが折り込まれています。
ご友人に「これもう表札にしたら」と言われたそうです笑
喜んでいただけてとても光栄です。
会場では美しく展示していただきました。
ありがとうございました!
出典:蔵重美恵Twitter 平野賢佑Twitter
11月も終盤に近づき、桜上水のケヤキの大木も秋の装いになりました。
先週は、書画を提供させていただいた二つの舞台が盛会のうちに閉幕。
コロナが不気味に増える中、無事に終えるまで関係者の皆さんの気苦労はいかばかりであったかと思います。
『初蕾』井口貴子さん 出典:座☆吉祥天女HP
私達も、次々に新種が出る不安や紛争や災害なども重なって何か特別な理由のない外出は控えるような毎日でした。
そんな中でも良い舞台を目指して周到に準備され、会場ロビーにて渡されたパンフレットには挿絵も大きく採用していただいていました。
ダイナミックな紅梅と手習い姿
この時節に足を運ぶのは本当に大切なイベントになりますね。
だからこそ一つ一つが嬉しくありがたいもの。
優れた舞台芸術は人が生きていくための原動力になる素晴らしいものだと改めて感じ入りました。
17日(木)は同郷の蔵重美恵さんのイベントへ。
パンフレットに細やかに字の解説が!
こちらも演者全員のたぐいまれな才能とそれを最大限に生かしたステージ構成・演出に唸るばかり。
笑いあり涙あり感動ありで、90分が短く感じられてならないほどでした。
『MAKKS』(高円寺StudioK)
なかなか会えない同級生との絆も再確認。
キラキラ応援グッズは集まって手作り
今日から配信上演もスタートすること、こちらもよろしければ是非ご覧下さい。
こうした、書道以外のジャンルにお声かけいただくことで様々な分野の方とご一緒出来てご縁が繋がっていきます。
新しいことを知り、驚嘆し、尊敬し、学ぶことが書の世界を広げるかけがえのない機会に。
本業のほうも一年で一番忙しい時期に突入しています。
書初めの練習始めました
干支の年賀状納品、年末年始の書初め特別レッスンのスケジューリング、年始の教室全体の書初め企画などお正月モード全開、春の桜まつり書道展の準備も着々と。
先日は日本酒のラベル揮毫のお話も舞い込んできました。
バタバタではありますが、この時期何か明るく乗り切れるのは日本のお正月がもつ不思議な力でしょうか。
生徒さんにも助けられています
頑張る生徒さんの幸せや希望が実を結びますように、そんな思いで怒濤のシーズンに挑みます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 |
下高井戸にある書道教室