今年も残すところあと1ヶ月になりました。
暖かい日が多いせいか、紅葉はもう一息といったところでしょうか。
教室では、『書教』や書学院の『ペンの力』で学習している生徒さんも皆、昇段級試験が終わり一段落。
小・中学生はこれから書初めに集中して取り組みます。
年末年始に1レッスン3、4名の少人数で行う書初め特別レッスン、今年は15コマ設定しました。
保護者の皆様には日程調整にご協力いただきありがとうございました。
個別の日時はレッスン時にお伝えしますが、お急ぎの方はお問い合わせ下さい。
さて、去る11月26日(日)、MIKAKOさんの『ママ友100人会』初の大イベント『ママ100まつり』に参戦。
埼玉県加須市まで遠征しました。
最寄り駅のJR東北本線栗橋駅
「地域のママ友作りの場を作りたい」と昨年の5月にお仲間と立ち上げられたあたたかなママの会。
月に一度のお楽しみ会をコツコツと積み重ねられ、この日は380名あまりの参加者で大賑わいの盛大なおまつりに。
大利根文化・学習センター「アスタホール」
角田守良加須市長は大きな調理用具を持参され、加須名物の手打ちうどんをみんなで作って試食するふるさと講座を開催。
美味しいお出しも自家製、薬味のネギは当日ご自宅の畑で収穫されたとお話を伺い、お人柄に感銘を受けました。
作務衣姿が決まっています
小麦粉をこねるところから「足踏み」や「寝かせ」などいくつもの工程を経て、愛情がたっぷり注がれたおうどん。
私も大切に味わわせていただきました。
麺はコシが強くて風味良く、旨味が濃縮されたお出しとの絶妙なハーモニーも堪能させていただきました。
素敵な角田市長と共に
おまつりを支えるお手伝い隊も大学生からご高齢の女性まで、それぞれの役割をしっかりと担われていて感動。
準備開始前の全員ミーティング
私は微力ながら受付係を担当させていただきました。
ワクワクするようなご案内版
開場の前からお客様が続々といらっしゃり、たくさんの笑顔と出会う幸せな一日になりました。
焼きたてパンや本格コーヒーなどのマルシェも
昨年、新宿京王プラザホテルで開催されたMIKAKO個展『はぐくむ』に出展した折り句も再掲していただいていました。
作品展示コーナー
MIKAKOさんは優れたアーティスト活動によって故郷岩国の観光大使を務められ、2020年より加須市の観光大使も両立されています。
3歳のお子さんの育児をしながら広い視点を持って地域の子育て支援を模索。
子どもからお年寄りまでどの世代も包み込んで豊かな未来のために奔走されるお姿に頭が下がるばかりです。
折り句『MIKAKO』 遥水書
Mamaになり授かった大切な命
広がるImagination 無限の宇宙へKick off
愛であふれるArtは未来を照らす光となり
人々の心の扉をKnockして
誰も見たことのないOnly oneの世界を開け
大成功で幕を閉じたママ100まつり。
これからママや子どもたちばかりでなく地域にお住まいの皆さんが待ち遠しく思う、年に一度の楽しいおまつりになることでしょう。
MIKAKOさんは12月3日(日)、4日(月)、銀座で個展『最愛』を開催されます。
ご都合のあうかたは是非お運び下さい。
心を震わせる1枚に出逢えるはずです。
この秋、二つの舞台に書道で協力させていただきました。
座☆吉祥天女主宰の井口貴子さんと
11月12日(日)に大盛況のうちに千穐楽を終えられた『むかしも今も』。
山本周五郎原作の力、脚本の力、演出家、役者さん、そして生の空間の力、全てが一体化して丁寧に創り込まれた深く沁み入る作品でした。
出演者の皆さん(深川江戸資料館)
コロナ禍を挟み4年ぶりの制限のない開催に、お洒落をしたご夫婦やお友達連れのお客様も数多くご来場。
会場は華やかなムードに包まれました。
吉祥天女さんは来年11月に節目の20回公演を迎えられるとのこと。
お祝いの記念公演は更に盛り上がることでしょう。今から楽しみです。
次に1ヶ月ほど前、川崎市の溝ノ口劇場で開催された『おいらくラプソディ』。
企画制作 いろえんぴつプロジェクト
小道具として使用された日本酒3本のラベルを書かせていただきました。
1本は溝の口にある劇場で行われることから、純米吟醸『溝ノ口』。
そして田園都市線溝の口駅前が「ポレポレタウン」と呼ばれていることから純米酒『歩恋歩恋(ポレポレ)』。
駅前の商業ビル「ノクティプラザ」にちなんで清酒『のくてぃ』。
ご出演の激弾BKYUさんが考案された楽しいネーミングが届いてイメージが大きく膨らみました。
物語の内容や公演の目指すもの、地域性の理解に務め試行錯誤。
筆や墨、画材、紙など試しながら
心を込めて書かせていただきました。
仮名半懐紙(市松金)・吉祥顔彩使用
川崎市溝の口という土地柄、かっこよくとんがって堂々としたイメージに。
「ノ」は溝ノ口劇場の三日月形のロゴに寄せてみました。
背景は日本の伝統文様「市松模様」が施された金色の仮名料紙で敬意を。
ご提供した3枚のラベルに触発されて、劇弾員の蔵重美恵さんが素敵な広告文も作成して下さいました。
~溝の口はお正月やお祝い事で人気。純米だけどキリッとした強さのある見事な飲み応え~
『歩恋歩恋』はこちら。
近代詩文書用紙・金泥・呉竹顔彩使用
歩き出したら恋が始まる街♪~のようなポップなイメージに。
1文字目の「歩」は弾長の酒井晴人さんおなじみの手を突き上げている姿、4文字目の「恋」は主演女優の東野醒子さんを想像しました。
蔵重さんより↓
~歩恋歩恋は飲みやすさ重視。スッキリとしてフルーティな香りで女子に大人気。Instagramにもよく登場~
最後は『のくてぃ』。
大竹手漉き和紙・吉祥顔彩使用
文字の色はノクティプラザのイメージカラーのブルーに合わせました。
「の」にはおちょこ伝統の柄「蛇の目」がひそみ、「ぃ」は熱燗を模して愉快な酒席を表現。
蔵重さんより↓
~のくてぃは庶民の味方でお手ごろ価格だけど、ベタつきはなく良き感じの飲み応え。根強いファンが多いお酒~
全て架空のお酒ですが皆さん、本当に飲んでみたくなりませんか?
お稽古場にて
『おいらくラプソディ』は高齢者介護施設の人間模様が描かれた大感動作。
このお酒も、アルコールが手放せずいつも酔っ払っている(ように見える)おじいちゃんが、瓶の中身が水だとも知らずにカートに入れて大切に持ち歩いているお品でした。
今回、お稽古場にも伺い、貴重な制作現場も見学させていただきました。
激弾BKYUの皆さんと
公演を主催されているいろえんぴつプロジェクトさんは、来年のBKYU小学校公演『グレイッシュとモモ』に向けてクラウドファンディング挑戦中とのこと。
『グレイッシュとモモ』も大人から子どもまで是非一度観ていただきたい本当に素晴らしい舞台です。
今年の様子→2023年3月30日ブログ 春のイベント
よろしければプロジェクトページをご一読いただき、一緒に応援いただけましたら幸いです。
『学校の体育館がみんなの劇場になる日』プロジェクト(11月30日迄)
今週も寒暖差の激しい1週間になりそうです。
皆さんどうぞご自愛下さい。
毎年夏は暑いですが今年はまた身体にこたえる桁外れの暑さでしたね。
9月になっても10月になっても暑くてどうしたことかと思っていたらいきなり凌ぎやすくなり、やっと秋が来たと喜んでいたら今度は冬のような寒さに。
今年は秋がなくてすぐに冬なのかといぶかしんでいたら、季節がいつなんだかわからないような気候が続き今週はまた真夏の暑さ。
我が家では朝顔が咲いています。
11月に元気いっぱいの朝顔
地球温暖化は深刻な問題ですね。
さて、そんな中でも秋らしい穏やかな一日になった11月5日(日)。
東京ドームホテルにて『第8回全国折り句コンテスト展示会&授賞式』が盛大に行われました。
42階スカイバンケット「ペガサス」
下は4歳のお子さんから80代のかたまで、栄えある入賞者の皆様で記念撮影。
誠におめでとうございます
会場までお運び下さいました多くのご家族やご来場の皆様にも重ねてお礼と感謝申し上げます。
コロナ禍で様々な制約のあった3年間を経て通常通りの開催に戻った2023年。
手描き部門『佳作』
昨年はシーンと静まりかえっていた大広間の並ぶ42階も、今年は大学の同窓会やウェディングパーティが開かれていて華やか。
折り句コンテスト会場も式典の始まる前から大変な賑わいで、これからの新たな歩みが感じられる嬉しいひとときでした。
東京ドーム側に面している『ペガサスの間』は天井までガラス張りで見事な眺望。
景色を楽しむご家族連れ
この夢のような空間で、年齢や世代を問わず喜びや感動を感じていただける特別な時間が流れました。
遥水書道院からは協会賞、理事長賞始め8名の生徒さんが入賞。
紙面の都合上、2点だけご披露します。
急な都合で出席出来なくなった生徒さんの叔母様が、いの一番に会場入りして下さいました。
ご自身のお父様のことが綴られた折り句を目にして涙。
姪っ子さんの慈愛に満ちた折り句
初出品で見事佳作入賞したWちゃん(小4)はご家族とおじいちゃまおばあちゃまの総勢6名で来場。
会場で初めて作品を見られたお母様(ふみこさん)は「とても嬉しいです…」と涙ぐんでいらっしゃいました。
そして11月5日はWちゃん10歳のお誕生日とのこと。
思い出に残る一日になったのではと思います。
生徒さん全員の力作は来年、全作品を展示する機会を設けたいと思っています。お楽しみに。
授賞式の最後は審査委員長のMIKAKOさんによる心あたたまる総評のお言葉。
『先ほど、受賞者の方から「おめでとうとありがとうの飛びかうこの会場で今年もまた授賞式に参加したかった」とお話をいただきました…』と語り始められました。
折り句作家 MIKAKOさん
『日本は古来から「言霊(ことだま)幸(さき)わう国」と言われ、言葉によって幸せを生み出す国と言われています。今日、皆様が綴られた折り句がきっとたくさんのかたの心に届き幸せを生み出した、そんな風に想像しながら作品1枚1枚を審査員みんな丁寧に読ませていただきました…』と続きました。
グランプリ、準グランプリ作品
【敷島(しきしま)の大和の国は言霊(ことだま)の幸(さき)わう国ぞ ま幸(さき)くありこそ】
万葉集 柿本人麻呂
(この日本の国は、言葉の持つ力によって幸せになっている国です。これからも平安でありますように。)
来年、再来年も、気持ちを言葉にして伝える折り句を通じて自然と明るく楽しい世界が広がっていきますよう、皆様と一緒に盛り上げて行けたらと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます
夏の厳しい暑さと冷房による冷えの繰り返しでダメージを受けて体調を崩されている方も多いようです。
週末の都内は12月の寒さとのこと、皆様くれぐれも気をつけてお過ごし下さい。
10月27日の父の8回目の命日を前に空路岩国へ。
「10月の初めに初冠雪したばかりの富士山がご覧いただけます。」という機内アナウンスに窓の外を見るとうっすら雪化粧した姿が真下に見えました。
雲の隙間からひょっこり
なぜか見えただけでありがたい気持ちになりますね。
岩国では母と一緒にお墓参りへ。
父お手製の線香立ての傍らにはしっかと陣取るバッタさん。
「待っとったよ」と言わんばかり
虫に姿を変えてあいさつに来てくれたのかもしれません。
そして翌日は、父がご縁を結んでくれた折り句作家MIKAKOさんの作品を見学に山陽本線で広島に向かいました。
広島国際芸術交流展@広島県立美術館
広島駅から市内の観光地や美術館を巡る『めいぷるーぷ』という循環バスが出ています。
同級生とバス旅気分で乗車、外国人観光客も多く満員でした。
ルートは全て原爆ドームを経由します
駅から県立美術館前まではたったの4分で到着。
広島県立美術館は日本庭園で有名な『縮景園』に隣接しています。
初めて訪れましたが、庭園の豊かな緑を借景にした開放感のある本当に美しい美術館でした。
『縮景園』にも立ち寄り、友人とおしゃべりに花を咲かせながらぶらり散歩。
友人は、今年の折り句コンテストにこんな素敵な折り句を出品してくれた高校時代からの親友です。
折り句『ともだち』旨山霄遥書
汗ばむほどの秋晴れのもと、池の上に架かる石の橋を恐る恐る渡ったり鯉に餌をやったり、楽しいひとときを満喫。
江戸時代から続く大名庭園
広島国際芸術交流展の会場にお邪魔すると、福田良彦岩国市長や守山教育長始め岩国市の方々がご来場、主催の馬仁武先生の解説タイムの真っ最中でした。
日中の書道文化を深く学びました
MIKAKOさんから「丁度いい時に来られましたね!」と笑顔で迎えられ、ご家族とも久しぶりにお会いしてあたたかな気持ちに。
福田市長と共に
MIKAKOさんの作品タイトルは『縁の詩』。
昔から「書は心画なり」と言われ、手書きの書には心情がこもると伝えられていますが、それには「言は心声なり」という前置きがあります。
『縁の詩』は、人として大切な心のありようを示して下さるMIKAKOさんの存在を改めて感じる素晴らしいものでした。
MIKAKO書 2015年
爽やかな風が吹き抜けているような空間に伸びやかな『縁』の字、飾り気のないお人柄が軽やかな文字に表れた『ごえん』の折り句。
自然体の生き方が作品と一体化しています。
福田市長も熱心に観賞されていました。
MIKAKOさんは岩国滞在中のご多忙な中、父の仏壇参りやお墓参りまで足を運んで下さいました。
感謝の言葉も見つかりません。
日頃の心映えが作品となり人々の気持ちを引きつけるMIKAKOさんに習い、私も慈しみの心を養っていけたらと気持ちを新たにしました。
さあいよいよ、週末11月5日(日)は東京ドームホテルにて『第8回全国折り句コンテスト作品展示会』が開催されます。
教室の子ども達も協会賞を始め、理事長賞や佳作など8名が栄誉ある受賞。
展示会場には家族や大切な人への愛や感謝の気持ち、故郷への募る想いなど優れた入賞作品が並びます。
お時間が合うようでしたら是非ご高覧下さい。
日時:2023年11月5日(日)11:00~17:00(表彰式:13:00~13:40)
会場:東京ドームホテル 42階スカイバンケット「ペガサス」(文京区後楽1-3-61)
折り句『たのしみ』(筆ペン)遥水書
外を歩いているとどこからともなく甘いキンモクセイの香りが漂ってきて秋の訪れを感じます。
@世田谷区赤堤
教室の小学生も秋らしい服装に。
全員4年生
「去年のズボンは短くなっててはけなかった」とのことでみんな新しいズボンだそう。
流行りのジョガーパンツやチェックのワイドパンツでかっこ良く決まっています。
そして口を揃えて「ちょっとまだ長いんだよねー」と。
親御さんとしてはこれからの成長を考えて長めのものをとなりますね。
学校ではインフルエンザがとても流行っていて学級閉鎖も多く、教室もお休みや振り替えの連絡が頻繁に入ります。
コロナが明けて通常の生活が戻り、色々なウイルスがまん延しているのでしょう。
手洗いやうがい、睡眠や疲れにも十分気をつけて早く落ち着きますように願います。
こちらは空き時間を利用して学校の宿題に取り組む頑張り屋さん。
先輩がアドバイスをくれる光景も
「これから毛筆を頑張りたい」と、学校のとは別に自宅用の新しい書道バックを買ってもらった子も。
可愛いデザインで気分も上がりますね
書道バックと一緒に必ず愛用のカメラ持参のNくん(中1)。
美しい写真をよく見せてくれます
中高生はテストや部活、大会など忙しい中で時間を工面して通ってくれています。
長く続けている書道が書の上達と共に息抜きの時間にもなっていたら嬉しいです。
教室では毛筆と同様に硬筆も力を入れていますがNくんは大人顔負け。
まるでお手本のような作品
お手本を細部までしっかりと観察して丁寧に書いている証ですね。
生徒さんに「お手本をよく見て書いてね」と言っても詳しく見るのはなかなか難しいのが現実。
そこで、毛筆であってもまずは字形を把握するために十字リーダー線の入った8マスのノートに何度も練習。
毛筆特有の墨量の算段や筆遣いの考慮などのストレスのない状態で、字形の把握に導きます。
そのあとに半紙にお手本を写すかご書き。
正しく写し取ることで点画の長短や線の方向や角度など文字造形を再度確認して、ようやく筆を執ります。
硬筆と毛筆は上達の両輪
筆で書き始めてからも自分の作品とお手本を見比べてどこが不正確であるか赤鉛筆で自己添削して説明してもらったり。
私が一人ひとりの生徒の目の前で書いてみせたり、手を取って一緒に書くこと(手取り法)も出来る限り実行。
このような様々なアプローチを積み上げることによって文字感覚が鋭敏になっていきます。
ただ漫然と書き続けて疲れたり飽きたりする前に、真に身につくことが目標です。
Nちゃん(中3)の端正な楷書
10月は秋の昇段級試験月なので普段より念入りに練習を重ねました。
反古紙が山に
書道は段級の取得が目的ではありませんが、昇段昇級がモチベーションのアップに繋がり試験の後は自然に上手くなっているものです。
これからいよいよ書初めの練習も始まります。
生徒の皆さん次回、年末年始の書初めスケジュール表をお渡ししますので計画を立てて下さいね。
早くも書初め練習を始めたWちゃん(小4)
普段の学習成果を存分に発揮出来るよう頑張りましょう!
連休最終日の昨日の東京は最高気温16度で一日中シトシトと雨。
涼しいというよりいきなり寒くなってしまいました。
しかし今日は晴れて25度に迫る暑さ。
皆さまどうぞ体調管理に気をつけてお過ごし下さい。
さて、来月10日の開演まであと1ヶ月に迫りました、劇団『座☆吉祥天女』さんの人情時代劇『むかしも今も』。
まき役の井口貴子さんと直吉役の出口彰紀さん
私が天女さんのお芝居を初めて鑑賞させていただいたのは2006年、三鷹の武蔵野芸術劇場で行われた第三回公演『おたふく物語』でした。
舞台はもちろん、姉妹役の井口貴子さんと髙橋典子さんの存在感のある素晴らしい演技に感動。
終演後に舞台衣装のお二人を間近で目にしたときはその美しさ、豪華さにあらためて大感激でした。
それから毎年楽しみに観せていただいています。
井口さんは髙橋さんとお二人で2004年にこの劇団を旗揚げされたとのこと。
それ以来、山本周五郎を始め久保田万太郎、川口松太郎など江戸・明治・大正を舞台とした本格的な時代物を一貫して追求されています。
2015年からは清澄白河の『深川江戸資料館』で上演。
江戸情緒が色濃く残る街並みともマッチしてタイムスリップしたような非日常も味わえるまたとない機会になっています。
江戸下町が再現された深川江戸資料館
2019年に筆文字で題字をと嬉しいお声かけをいただき、題字や挿絵を担当させていただくようになって早いもので5作目になります。
皆さんに手に取ってみたいと思っていただけるようなパワーの宿る字になるよう、毎年心を込めて大切に書いています。
第15回~第19回公演
一般的な書道は個人の自己表出ですが、こうした商用デザインの筆文字は伝えたい想いが真っすぐに届くかどうかを第一に考えて様々な表現を試します。
意表を突く字形ではなく古典に立脚した飽きのこない文字になるように、筆も紙も墨も変えながら何十枚、何百枚。
漢字、仮名、近代詩文など学びを駆使
可読性も考慮して何度も校正していく中で思わぬ文字が生まれることもあります。
原作本や台本を読み込んで心に残る場面は顔彩(日本画用の絵の具)を使用して挿絵に。
心和む表現を目指して
草や木で出来た自然の素材で描いたものがwebデザイナーさんによって躍動感のある一コマに生まれ変わります。
宣伝美術 雨千砂子さん
今回は、苦労を重ねた奉公人の直吉が幼いまきの子守りのために通った「汐留堀」の草むらが二人の原点であったように心に刺さり、描いてみました。
シロツメクサとサクラソウをイメージ
奇しくもシロツメクサの花言葉は「私を想って下さい」、サクラソウの花言葉は「少年時代の希望」とのこと。
ストーリーに通じる意図せぬ展開にときめきました。
主宰の井口貴子さんとは何度もお会いして交流を深め、舞台に携わるたくさんの人と支え合って一つの作品に魂が吹き込まれていくことに魅了されるばかりです。
昨年の公演終了後に乾杯
毎年多くの気づきや学びをいただいています、本当にありがとうございます。
皆さんもご都合が合いましたら是非、心癒やされる秋の一日をご一緒しましょう!
山本周五郎生誕120年記念
・日時:2023年11月10日(金)~12日(日)
昼の部:14:00 夜の部:18:30 (12日は昼の部のみ)
・劇場:深川江戸資料館 小劇場
東京都江東区白河1-3-28 TEL:03-3630-8625
(都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」A3出口より徒歩3分)
・前売 4,700円 当日 5,200円(全席自由)9/10(日)チケット発売開始
・企画・制作:座☆吉祥天女
・協力:公益財団法人江東区文化コミュニティ財団
江東区深川江戸資料館
・お申込・お問合せ:劇団:080-3251-5543
・劇団WEBサイト:http://kissyou1024.jimdo.com/
昨夜は中秋の名月でしたね。
お月見だんごやススキなど飾って十五夜お月さまを楽しまれたかたも多かったのではないでしょうか。
東京は雲が多めでしたが、煌々と輝くシャンパンゴールドカラーの月を拝むことが出来ました。
肉眼ではくっきり見えました
昨夜はまん丸の満月でしたが中秋の名月だからといって満月とは限らないそうで、次に中秋の名月が満月となるのは7年後の2030年9月12日とか。
2030年…、どんな心持ちで月を見上げていることでしょうか。
そしてこちらも青空に映える大きな球体。
《my sky hole 85-2 光と影》井上武吉 1985年
上野の東京都美術館前に鎮座するシンボルです。
上野公園はなんと今年、150周年だそう。
明治6年(1873年)10月19日開園
春は桜の名所として知られていますが、パンダで有名な上野動物園を始め博物館や美術館、東京芸大など多くの文化施設が集まる一大拠点となっています。
動物園の隣に位置する東京都美術館は、大正が終わり昭和が始まった1926年に日本で初めての公立美術館として開館。
秋に展覧会が多く開かれたことから「芸術の秋」という言葉の由来になったとも言われているそうです。
そんな歴史ある美術館にて9月20日から26日まで『第107回書教展』が開催されました。
東京都美術館 2F 第一~第三展示室
暑かった夏に負けず、大きな筆で紙と格闘する姿が思い浮かぶような元気いっぱいの作品から、
小学生の優秀作品
精進の跡がにじむ、学生達の最優秀作品、
見学者皆さん、立ち止まって感嘆
一般の書道愛好家の方々や先生方の見応えのある作品で会場が埋め尽くされました。
外国人観光客も数多くご来場
代表理事で私の師である 根本伸也先生の大作は圧倒的な存在感。
音楽のようなリズミカルな筆致で濃淡も美しく、表装も秋らしい枯淡な趣の中にも華やかさを感じる素晴らしいものでした。
もう一点、先生の近代詩作品も仮名の雅な風合いを醸し出しつつ軽妙なタッチ。
あたたかなお人柄が浮かび上がる展開に見惚れました。
私は近代詩文書で石川啄木の『隠沼(こもりぬ)』を書きました。
『隠沼』は石川啄木の処女詩集「あこがれ」に掲載された、啄木17歳の時の作品です。
書風や表装は、描かれた情景と啄木の心情に添うように表現。
2尺×6尺( 約60㎝×180㎝)2枚組
【隠沼(こもりぬ)】
夕影しづかに番(つがひ)の白鷺(しらさぎ)下り
槙(まき)の葉枯れたる樹下(こした)の隠沼(こもりぬ)にて あこがれ歌ふよ
『その昔(かみ) 歓びそは朝明(あさあけ) 光の揺籃(ゆりご)に星と眠り
悲しみ 汝(なれ)こそとこしへ此処(ここ)に朽ちて
我が喰(は)み啣(ふく)める泥土(ひづち)と 融(と)け沈みぬ』
愛の羽(は)寄り添ひ 青瞳(せいどう)うるむ見れば
築地(ついぢ)の草床(くさどこ) 涙を我も垂(た)れつ
今年も師や書道仲間の方々から気が遠くなるほど多くの改善すべき点や、所々、評価する点などノートいっぱいの助言を頂戴。
頭を抱えるばかりでしたが、「書道」とは本当にその名の通り人生修行の「道」ですね。
しかし、漢字や仮名が主流の展覧会でも、身近で読める近代詩文書はたくさんの方に書道の魅力が伝わる分野だなあと感じることも出来ました。
大人生徒さんから「上野公園の中に韻松亭という古民家のような素敵なお店がありますよ!」と貴重な情報もいただき来年の楽しみにも。
和食 日本料理|上野の社 韻松亭【公式サイト】 (innsyoutei.jp)
色々な刺激を受けてこれからまた自分だけの味が出せるよう、新しい美の形を追求すべく頑張ります。
書教展開催につきまして関係者皆様のご尽力に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
暑さ寒さも彼岸までといいますが彼岸の入りの本日20日もまだまだ残暑が続いています。
来週からようやく秋らしい気候になるとのこと、待ち遠しいですね。
この夏、子ども達が頑張った折り句作品が出揃いました。
一人ひとりが自分だけの世界観を構築
第8回全国折り句コンテスト出品の後、全作品を皆さんにお披露目する機会を設けたいと考えています。
折り句の書画制作の取り組みを始めて8年。
最初は試行錯誤でしたがみんな経験を積み重ね、自在に表現出来るようになってきました。
敬老の日にひいおばあちゃんの家に遊びに行くので持って行きたいと即興で書いてもお手並み鮮やか。
『きくえ』 M・Tちゃん(小4)
M・Tちゃんが初めて教室に来てくれたのは可愛らしい1年生の秋のことでした。
折り句制作を通じて子ども達の成長を感じさせてもらえるのも幸せなことです。
お父さんが消しゴムはんこを作っているというM・Nちゃん(小4)。
お父さんへの折り句の彩りにするためにたくさん持って来ました。
全てオリジナルのハンドメイド
カラフルなスタンプ台も持参。
色が均一に出るよう、複数の色を同時に使うときは色が混ざらないように時間をかけて着色。
スタンプ台もはんこも手に持って隅々までまんべんなくポンポンポンポン。
両手を器用に動かして丁寧に
私も消しゴムはんこの奥深さを勉強させてもらいました。
レッスン時間を大幅にオーバーしても集中。
お父さんへの愛が詰まった作品に
お迎えのお父さんに「30分後にいらして下さい」「あと15分後に…」とお迎えの時間を遅らせてもらえるよう何度かメール。
最後はお父さんがお子さんの様子をご覧になり「隣の魚屋さんに行ってるからね~」と声かけ。
子ども達から情熱や個性や創造性が湧き上がるのを目の当たりにして日々感動しています。
高学年になるとタブレットやスマホからインスピレーションを得ることも。
毎年、身近な人へ明るく感謝を伝えるYちゃん(小5)
新しい世界と交わりながら進歩する姿もまぶしいばかり。
中学生になり初めての合宿の様子を書いたRちゃん。
楽しい思い出話もたくさんしてくれて、一番心に残ったという美しい自然をのびのびと描きました。
難関中学受験見事乗り越えたね
作品が仕上がると応募票の作品の説明文も自分で考えて鉛筆で下書き。
ボールペンに持ち替えて緊張の清書
折り句の目当ては、今の自分を見つめて大切な人やものごとへ想いを巡らせ、自分らしい字で伝えること。
今年もみんなそれぞれのペースで達成、作品1枚1枚が咲き誇る花のように輝いて見えます。
『しあわせ』 H・Nちゃん(中2)
同郷の折り句作家MIKAKOさんとの出逢いは本当にかけがえのないものだったと改めて感じる8回目の折り句シーズンでした。
さあこれから秋の昇段級試験、そして年末の書初めに向けて書道も勢いづく時期に突入します。
また新しい気持ちで頑張りましょう。
先週は、題字と挿絵を担当させていただいている劇団『座☆吉祥天女』さんの出来たてほやほやのチラシが届きました。
このお話はまた後日に。
ひたすら暑かった夏休みも終わり、朝夕の気温も少しずつ冷えてきました。
二学期が元気にスタート
豊かな芸術の秋到来ですね。
この時期恒例のお知らせを二つご紹介させて下さい。
9月20日(水)より書教主催の『第107回書教展』が会期になります。
私は2尺×6尺( 約60㎝×180㎝)サイズ2枚組の近代詩文書(石川啄木『隠沼(こもりぬ)』)で出品しています。
印は書印会を率いる篆刻家の池田樵舟先生にお願いし、今までにないモダンなデザインに心ときめきました。
早急のご対応心より感謝申し上げます
艶のある茜色の印材石は『朱砂紅凍石』という石だそうです。
側面に真っ白に浮かび上がった側款(印材の側面に刻まれた作者名等)もその美しさにしみじみと鑑賞。
皆様、秋の上野へご都合が合えば是非、ご高覧いただけましたら幸いです。
25日(月)終日と、26日(火)最終日は午前中までの展示で会場の受付におります。
また、子ども達が頑張っている『第8回全国折り句コンテスト』も締切りまであと少しになりました。
作品制作は6月から毎月の競書課題と並行して進めています。
タイトなスケジュールでも思い残すことのないように特別日程も組みました。
親御さんも子ども達も忙しい中、そして猛暑の中、日程の調整や送迎・持ち物のご協力を大変ありがとうございます。
それぞれの気持ちを自分らしい字で表現することで、様々な可能性の広がる未来へ繋がればと願います。
毎年皆勤出品の子ども達も創意工夫
この春入会したばかりの新入生達も一から挑戦。
新風が吹き込まれます
頼もしい中・高生は何も言わずとも黙々と手順を踏み安定の実力発揮。
年を追うごとに成長
コンテストに関係なく「敬老の日のプレゼントを創りたい!」と、おじいちゃんやおばあちゃんへの折り句を即興で書いた子もいてとても嬉しく思いました。
相手のことを思いながら筆に墨を含ませ、一文字ずつ綴る言葉は確実に心に響くことでしょう。
昨年度高2当時のCちゃんの『おりく』
『お』もいを伝えることは簡単なことではないけれど折り句を書くと伝えられる
ふ『り』返れば折り句を書いて沢山の笑顔を見ることができた
た『く』さんの人との出会いや繋がり 思い出があるのは折り句に出会えたから
私も今月、米寿をお祝いする席に参加させていただく機会がありました。
尊敬の気持ちを折り句に。
ハガキサイズ カラー筆ペン使用
『い』くつもの苦難を越えて
『い』っぽ一歩堅実に
『じ』しんと誇りのある
『ま』え向きな生き方で
『き』ぼうと夢を与えてくれた
『よ』り抜きの人生八十八年
『し』ん身共に健やかにこれからもお元気で
ブログを読んで下さった「折り句、書いたことないよー」という皆様!
よろしければまずは楽しく踏み出してみませんか?
メール応募の部門もあります。
折り句はきっとあなたの大切な人の心を包む光になるはずです。
作り方や応募方法などわからないことがありましたらどうぞ遠慮なくご連絡下さい。
ポエムピクチャーアーティスト MIKAKO Official Homepage ~君は無限~
早いもので8月もあと1日。
しかし厳し過ぎる残暑といくつもの台風でまだまだ夏真っ盛りの様相ですね。
生徒さんも盛夏の装い
私はこの暑さで身体に疲れや熱が蓄積されたせいか7月に動けなくなり、心身共に堪えた夏でした。
子ども達も涼しげ
それ以後は慎重に身体を労りながら生活しています。
皆さまもどうぞお気をつけて、暑い夏を乗り切りましょう。
さて、前回に続き、4年ぶりに日常が戻ってきた夏の思い出を写真と共にお届けしたいと思います。
まずは涼しい屋内レジャーからいってみましょう。
墨田区にある素敵な劇場『すみだパークシアター倉』にてミュージカル『星の数ほど夜を数えて』鑑賞。
幻想的な舞台セット
プラネタリウムの解説員の仕事をしていた聡明な母親がアルツハイマーになり、戸惑いながらも愛情一杯に支える夫や娘の物語。
名優の方々の声の力、歌の力、会場中涙なみだで素晴らしいの一言でした。
駅から会場に向かう途中、間近に現われてテンションが上がったスカイツリー。
帰り道では光輝いていました。
夏休みらしく映画も3本鑑賞。
下高井戸にある名画座『下高井戸シネマ』でこちらの2作品。
どちらも強い家族愛が描かれた、胸を打つ感動作品でした。
地元民の誇る『下高井戸シネマ』は地味でも良質な映画を邦画洋画問わず選りすぐって上映するミニシアター。
たまにハリウッド大作映画も混じることがあります。
小さなロビーはどちらも大盛況でした
会員になって20年近くなるでしょうか。
年会費3,500円(しもたかスタンプ付き)で一般料金が全て990円になり、更新の度に招待券を3枚もいただけるという誠に良心的なサービス。
通常の一般料金は1,800円~2,000円しますので映画好きのかたは是非オススメです。
そして3本目は歌舞伎町のコマ劇場跡に出来たTOHOシネマズ 新宿にて。
トレードマークのゴジラが屋上から見下ろしています。
映画『Barbie』はコメディですが鋭いメッセージ性もある、文句なし最高のエンターテイメントでした。
続きまして暑さを覚悟のアウトドア、埼玉や神奈川へのショートトリップ。
埼玉は、江戸の昔から『小江戸』と呼ばれている名所の川越へ。
最初に川越の総鎮守「川越氷川神社」にお参りしました。
夫婦円満・縁結びのパワースポット
境内には約1,500個の江戸風鈴があちこちにしつらえてあり、軽やかな音色を響かせていました。
色とりどりの風鈴が風に揺られ一服の涼に
江戸情緒たっぷりの蔵造りの街並みには、歴史の深い建造物が今も残り楽しく散策。
レトロな見所がたくさん
しかし、いかんせんうだるような暑さで、次回は季節のいい時にゆっくり来れたらと思いました。
次は夏にピッタリの茅ヶ崎へ、夏休み最後の週末に開催された『第一回茅ヶ崎市学生書道展 エール』。
所属する書教の先輩、I先生が携わっておられる茅ヶ崎市初の学生書道展です。
お世話になっているI先生と共に
茅ヶ崎市内の五つの書道教室の先生方が力を合わせ「10年後の未来に贈る言葉」をテーマに、幼稚園から高校生までの作品88点を展示。
全て美しい軸装でした
「書に心を乗せて想いを伝えることの素晴らしさを知って欲しい」という願いがきっかけとお話を伺い深く共感。
作品制作や展示についても色々と勉強させていただきました。
ミニコンサートも開かれ豊かな空間に
そして本日最後の1枚は、地元の夏祭り『しもたかサマーフェスティバル』。
3年間の空白を取り戻すかのような大混雑の中、見上げた空には秋の気配が感じられました。
2回に渡る写真日記、長々お付き合いいただきありがとうございました。
さあ、いよいよ新学期。
気持ちを新たに頑張っていきましょう。
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下高井戸にある書道教室