新年の余韻の残る2月2日に第3回web折り句展覧会(制作: 有限会社まるみ)を公開して1ヶ月あまり。
展覧会にまつわるブログにお付き合いいただきありがとうございました。
桜の便りも届きいよいよ春めいてきましたね。
今日は、お力添えいただいたかたに感謝を述べてこのシリーズを締めくくりたいと思います。
折り句展冒頭、友情出品の折り句は高校時代からの親友の作。
阿蘇山麓にて、80年代の風情ですね
彼女のお祖父様も書道家でした(2005年に90歳でご逝去)。
私が米国カリフォルニア州デービスという街で作品の書き込みをしていた頃、お手本を書いて下さり助けていただいたこともあります。
当時はメールなどなく広島から国際FAX。
感熱紙に浮かぶ肉筆は大切に保管
その端正な書きぶりを受け継いだ友人は、お祖父様が天に召された10年後に同じ教場で指導をはじめました。
師から授けられた雅号が『霄遥』だったとメールが届き、私も驚いたことを思い出します。
書道の雅号は基本二文字で、社中のメンバーは同じ字が一つ入っているのが一般的。
私の場合は『水』、友人のところは『霄』です。
もう一つの個人を表す大切な一文字がなんと同じ『遥』。
十代からの絆がこれから先、遥かに続く人生の旅も共に歩んでいけるような気持ちになりました。
書道だけでなく「折り句」についても共振共鳴。
こんなあたたかな折り句も披露してくれました。
折り句「だいすき」「大好き」霄遥書
ただただ共に笑って過ごしていた懐かしい学生時代。
社会に出て色々なことに直面しながらも、純粋無垢な感覚でわかり合える生涯の友です。
次に、いつも写真で華を添えていただいているフォトグラファーの千葉広子さん。
今回も千葉さんの美しい風景写真が展示を彩っています。
彼女とも20年来のお付き合いで公私にわたりバックアップしていただき感謝するばかり。
書作品の撮影
お子さんにも書道を習わせたいとのことで息子さんのSくんも中1から教室に来てくれました。
それからコツコツと10年間継続中。
早いものでこの春、日本大学芸術学部を卒業し新社会人です。
母の撮影サポートも(出典:しもたかフィルFacebook)
ご両親と同じ写真家の道を目指すとのこと、ますます飛躍されますよう心より祈ります。
頑張って折り句を書いた生徒達やご協力いただいたご家族の皆さま。
そしてこうして陰で支えてくれた仲間達の想いも全て受けとめて、オンラインで届けることを形にして下さったのが「まるみラボ」の皆さん。
男女2名ずつの若手精鋭メンバーで構成
創業25周年を迎えられた有限会社まるみさんのweb部門として昨年4月より発足。
サイト全体を構築するのは初事業になりますとのことでしたが、最大限の希望を実現して下さり感謝の気持ちで一杯です。
原画をスキャンし、ネットで鮮やかに再現することから1枚1枚綿密に行って下さいました。
「特に水色がうまく発色せず苦心しました」等、お話を伺ってじんわりと胸の奥が熱くなりました。
6年生のみんなもうすぐ卒業だね、おめでとう!
携わって下さった皆さま、本当にありがとうございました。
子ども達は、「今度は誰に書こうかな」「お父さんが作った消しゴムはんこを使おうかな」など、新たな夢がふくらんでいます。
この夏はどんな素敵な折り句が生まれるのでしょう。
楽しみです。
今日から3月。
暦が3月に変わると突然春が訪れたような気持ちになりますね。
3回目のワクチン接種も昨日無事に終えました。
さて、先月2日に第3回web折り句展覧会(制作: 有限会社まるみ)を公開してそれにまつわるお話を綴っています。
「折り句」との縁のはじまりは、折り句作家MIKAKOさんとの出逢いでした。
(作品釈文)愛と愛が出逢うトキ とけ合うことおそれず からまり合い 分かち合い 放ち合おう その愛が広がって 新しい愛が生まれる
父の大親友のお嬢さんで、故郷山口県岩国市を代表するアーティストとして華々しいご活躍は存じていました。
近くの世田谷美術館で個展を開かれると知り足を運んだのは2016年1月のこと。
初めてお目にかかった時の澄んだ瞳は忘れられません。
お人柄にもアートにも深い感銘を受けました。
当時は世田谷にお住まいで、密に交流し多くの学びをいただきながら現在に至ります。
初めての折り句 遥水書
この年の10月27日に父が誤嚥性肺炎で急逝。
発足したばかりの『第1回全国折り句コンテスト』の展示会が東京スカイツリー郵政博物館にて盛大にスタートしたのは11月19日でした。
生徒みんなで取り組み、受賞した子も
MIKAKOさん、そして折り句とのかけがえのない出逢いは、父が最期の最期に手渡してくれた珠玉のバトンだったと感じています。
ありがたいことに、子ども達が精一杯書いた作品を全て展示してもらえる場もいただきました。
「生徒さんの作品をむつみ会館の桜まつりで展示しませんか?」とお声かけを下さったのは桜上水5丁目自治会長の松下さん(当時)。
大人も子どもも楽しめる賑やかなおまつりで、展示も回を重ねるごとに充実。
桜まつり展示の様子 2019年
そこにコロナ禍が影を落とします。
2020年の春は学校の一斉休校、施設も全て閉鎖になり自動的に教室もお休み(通信添削で対応実施)。
緊急事態宣言によって世の中が静まりかえりました。
通信添削作品に添えられた小学生のお手紙
桜まつりももちろん中止。
これ以降3年連続中止
子ども達の魂の輝きがこのままお蔵入りになってしまうのは何としても避けたい。
模索を重ね、たくさんのかたのお力を借りて誕生したのがオンラインで繋がる展覧会でした。
今年はプロモーションのために「とらどし」で折り句を作りました。
こちらを折り句仲間のお父様oisoaobatoさんの素晴らしい写真とコラボレーション。
友人のお嬢さん、凛花さんが十代の伸びやかな感性で美しく加工して下さいました。
展覧会サイトのQRコードシールも作成。
名刺サイズの手作りカードを一人コツコツ制作しています。
小さな書道教室の小さな冒険。
子ども達も作品も、見て下さった方の心も光明に照らされますように。
遠方からの応援にも大きな力をいただいています。
先日は故郷の敬愛する先輩、tatu_no_koさんが折り句をブログ記事にして下さり感動。
次回は、展覧会サイトにご協力いただいた方々をご紹介しこのシリーズ最終回にしたいと思います。
東京都の新規陽性者数が1日1万人を突破したのが先月1月22日(土)。
週明けの23日(月)から明らかにフェーズが変わったと、近隣の皆さん実感しておられるのではないでしょうか。
コロナに罹患された方、濃厚接触者や濃厚接触者相当の方ばかりになったのではと感じるほどの緊迫感。(自分も含め。)
今回重症化率は低いと言われていますがこれだけ増えるとお仕事や学校、家庭生活にも多大な影響がありますね。
一日も早く落ち着くことを願うばかりです。
教室は除菌消毒や換気、検温をしていつも通り開室しています。
これからも施設利用にストップがかからない限り行う予定です。
施設に様々な感染対策を施し、利用させていただいていることに心から感謝いたします。
春を告げる上北沢区民センターの雛飾り
通塾に不安のあるかたもいらっしゃると思います。
4月までの補講日は無料で振り替えしていただけることにしました。
日曜日の午前中、密にならず安心して学習出来ます。
3月の補講日は桜上水南地区会館とお知らせしていましたが、上北沢区民センターに変更になりました。
2月の補講日(上北沢区民センター)
通信添削を希望されるかたも何度でも送っていただいて大丈夫です。
郵便やメール、ラインでどうぞご利用下さい。
さて、2022年2月2日に公開した第3回web折り句展覧会(制作: 有限会社まるみ)。
たくさんの方にご鑑賞いただいています。
この大変な時期にお時間をいただき、心のこもったご感想にも胸が熱くなるばかり。
頑張った子ども達や支えて下さった親御さんへのエールと、これからのリマインドとしてその一部を記しておきたいと思います。
素晴らしい折り句ですね楽しく拝見しました。優しい素直な想いが溢れていて心がほっこり口元がほころんでいます。…N.I様
生徒達の明るいのびのびした作品に笑顔をもらいました。…G.I先生
…親子で拝見しました。どの作品も温かくて見ていてほっこりしました。…T.M様
…どれも一生懸命心を込めて書いているのが読んで伝わってくる…C.M様
折り句展、地元活性化活動としても素晴らしいと思います!…M.M様
みんなすごい!勇気もらえるよ、寒い時期に暖かい光を灯してくれたよ、私も頑張ります。ありがとう…M.T様
Yちゃん(小3)初めての折り句
初めて拝見して、大変驚き嬉しく思わず娘をぎゅっと抱きしめてしまいました。…家宝にします。…
とメールを下さったのは、上記のYちゃんの折り句のママ、あすかさん。
ほとんどの親御さんは折り句展で初めてお子さんの作品を見ることになります。
子ども達は、自分の書いたものでこんなに喜んでもらえるんだ、作品はこんなに大事なものなんだと喜びを体感することでしょう。
私も5年前、中学生が退会する前に渡してくれた折り句を見た時にはホロリとしました。
書道は個人技のように見えますが、こうしてみんなで一つのことに取り組んでいると仲間意識も芽生えます。
制作の様子(2021年9月)
他のクラスの子とは面識がなかったりするので、折り句を通じて「こんな書き方もあるんだ」「今度はこうしてみよう」と高めあえますね。
web展で全国の人に見てもらえば社会とも繋がります。
想いを一生懸命言葉にし、作品を書き込み、一番良いものを選んで展示するのはとても誇らしいこと。
そしてその評価を得ることで、心の内を表現することの尊さを知り成長していく子ども達。
作品制作を通じて書道も上達するものです。
未来のある子ども達は親御さんからお預かりしている大切な宝物。
伴走出来ることはかけがえのない幸せです。
これからも書道で何が出来るのか模索しながら一日一日を積み重ねたいと思います。
遥水書道教室は2022年に22周年を迎えます。
そんな2022年2月2日午後2時。
ゾロ目が重なって何だか幸運が舞い込んできそうなこの日、第3回web折り句展覧会(制作: 有限会社まるみ)を公開しました。
たくさんの方のご協力あってこそと心より感謝申し上げます。
「とらどし」協力:oisoaobatoさん・凛花さん
同日、日本折り句協会のYouTube番組に生徒のTちゃん(高2)がゲスト出演!
ブログの最後に配信された動画をご紹介します。
折り句展について各方面からたくさんの嬉しい反響もいただいています。
2月のブログで綴っていきたいと思いますが、今日は書道歴8年折り句歴6年、Tちゃんの歩みを振り返ってみましょう。
2013年、小学校3年生の7月に教室にやってきたTちゃん。
画像掲載の許可をいただいています
「国語が好き」という優しい瞳の、もの静かな女の子でした。
初めての折り句は大好きなお母さんのお姉様へ、「あきこ」をまくら(頭文字)に感謝の気持ちを伸びやかに。
2016年 第1回全国折り句コンテスト出品作(小6)
翌年は、自分の名前をまくらに家族への感謝を。
得意の色鉛筆画が添えられて、あたたかくてホッとするような作風に進歩しました。
2017年 第2回全国折り句コンテスト(中1)
教室で毎年取り組んでいる七夕の短冊には堂々と力強い線で。
願い事「感動させられる文章を書く」(中1)
中2になると頑張っていた演劇部の部長になりました。
折り句は『えんげきぶ』に決め、熱意をはつらつと心地よく紙面いっぱいに表現。
2018年 第3回全国折り句コンテスト佳作入賞(中2)
こちらで嬉しい初入賞。
折り句を始めて3年目のことでした。
この年の秋、Tちゃんから演劇発表会のご案内をいただき成城の砧区民会館へ。
世田谷区立中学校の演劇部の生徒が集まり日頃の成果を発表する大舞台です。
大人の舞台さながらの演出に感嘆
Tちゃんの中学校は宮沢賢治『銀河鉄道の夜』、Tちゃんは主役のジョバンニ。
息をのむほど魂のこもった熱演で、笑い、泣き、哀しみ、絶叫する迫真の姿に私も号泣。
普段の柔らかなTちゃんと別人のようで深く感銘を受けました。
中3の七夕(右)「自分の詩集を出したい」
中3の最終学年、お友達に心を込めて書いた折り句は二人の息遣いまで伝わってくるような詩情あふれる作品。
2019年 第4回全国折り句コンテスト MIKAKO賞(中2)
こちらで見事MIKAKO賞に輝きました。
東京スカイツリー、郵政博物館で行われた授賞式ではキリリとした制服姿。
一昨年の折り句は日々学習を支えてくれる塾の先生へ青春の息吹。
2020年 第5回全国折り句コンテスト(高1)
大人への階段を一歩一歩のぼっていく姿が眩しく煌めいています。
塾に贈呈するための見事な横断幕も書き上げました。
小さな子ども達の折り句制作では進んでお手伝いにきてくれる頼もしい先輩でもあります。
小学生を見守るTちゃん
まだまだ思い出はたくさんありますが駆け足でお届けしました。
そして、昨年度のコンテストで協会賞を受賞した作品がこちら。
2021年 第6回全国折り句コンテスト 協会賞(高2)
これはもう、私があれやこれや言うよりも是非Tちゃんのインタビューを聴いていただけたらと思います。
表現することはこんなにも人を幸せに出来る。
続けることで道は開かれる。
想いを語る彼女の心の美しさに感極まりました。
聞き手のMIKAKOさんも「折り句協会の言いたいことを全て言っていただきました。何も言うことがないという感じです。」と驚きの笑顔。
京都のご出身でメンズファッションの著述家でいらしゃるお父様と大の仲良しのTちゃん。
時代の先端と京都文化の粋をあわせ持った舞妓さんのような佇まいにも注目です。
日本折り句協会 折り句コンテストTV(約16分)
オミクロン株の急拡大で落ち着かない毎日ですね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
自由に動くことが難しくなっていく中、ありがたいことに今月は見応えのある書道展をたくさん鑑賞させていただきました。
まずはお正月、故郷岩国の白山比咩(しらやまひめ)神社本殿で開催された岩見屋錦舟先生の社中展。
錦帯橋のたもとにある神社
岩国を代表する書家の岩見屋先生。
私も学生の頃から長くお世話になっています。
年末に「この暮れ正月は帰省されますか?」と温かなメールをいただき2年ぶりにお目にかかることも出来ました。
先生揮毫の御朱印
エネルギーに満ちた作品にはいつも目が釘付け。
「永壽(寿)」 岩見屋錦舟書
2022年壬寅の年が先生の鮮烈な書と共に明けて清々しいスタートに。
1月5日は書友の鳳香先生から嬉しいお誘いをいただき、銀座で待ち合わせ。
鳩居堂のショーウインドウはお正月
鳩居堂画廊4階で開催された『大多和玉祥書展』と3階の『第5回博光会 書の新春展』へ。
両フロアで、躍動する書を堪能させていただきました。
新春にふさわしい素敵な書の世界
会場にはダンディな大和田先生もいらっしゃり、来場者に丁寧に解説されていました。
大多和先生初個展、大勢のお客様
石飛博光先生の新しいものを追求される姿にはいつも感銘を受けます。
明るい気持ちになる書
どちらの会場も一つ一つの作品が生命力に満ちて大きなパワーをいただきました。
石飛先生及び門下生より選抜した作家による書展
そしてその足で向かったのは日本橋高島屋で行われていた「第66回 現代書道二十人展」。
場内は写真撮影NGでした
こちらは1957年の創設以来、日本の書壇を代表する20名の書家がお一人数点ずつ展示するまさに日本最高峰の展覧会。
私が所属する全日本書道教育協会の名誉会長、高木厚人先生も2012年より選出されています。
人気の高い厚人先生の源氏物語をテーマにした作品4点の前にはたくさんの人だかりが出来ていました。
そして冬晴れの昨日土曜日は大好きな湘南新宿ラインにゆられて茅ヶ崎へ。
師の根本伸也先生の研究会でご一緒し、長くお世話になっている井上雅月先生の雅月書道教室展を鑑賞させていただきました。
湘南の陽だまりのように美しい茅ヶ崎市民ギャラリー
ご主人様や息子さんご夫婦、可愛いお孫さんや愛弟子の皆さんが勢揃い。
先生の温和なお人柄のもとに集う皆さん手作りの展覧会はいつも心和む思いで一杯になります。
井上先生の格調高い仮名と漢字作品
私も2点出展させていただきました。
「初戀(恋)」島崎藤村の詩より(四尺✕四尺)
小作品の部では井上先生への感謝の気持ちを折り句にして表現。
折り句「いのうえがげつ」(20㎝✕29㎝)
【い】ごこちがよく 幸せ一杯の家庭を築き
【の】びのびと安心して学べる書道教室を
【う】みだして後進の育成に力を注ぎ
【え】んが繋がる人々皆を
え【が】おで明るく包み込み
か【げ】で支えて応援してくれる
【つ】きのように優しくあたたかい井上先生
いつまでも喜び咲かせてお健やかに
さあ、そして我々遥水書道教室の子ども達による『web折り句展覧会』も公開まであと少し。
たくさんの方にご覧いただきたいと願いを込めて折り句を作りました。
こちらはoisoaobatoさんと高校生の凛花さんにお力を貸していただき彩り鮮やかなミニ動画に生まれ変わります。
web展の閲覧はHPのトップページから折り句展専用のサイトにアクセスしていただく形となります。
このブログにも追記します。
2022年2月2日(水)PM2時公開、是非お立ち寄り下さいませ。
2022年2月2日追記…第3回web折り句展覧会
今日20日は一年で最も寒いとされる大寒。
コロナの流行も再び広がり不安な中、東京は明日からまん延防止等重点措置期間に突入ですね。
身も心も凍えるような日々ですが、そんな日常を吹き飛ばすような出来事がありました。
レッスンに一番乗りでやってきたHちゃん(中1)。
「今日はいいお知らせがあるんですよー。」と鞄の中をガサゴソ。
ジャーン
書初めで、学年で二人だけの『金賞』が当教室のHちゃんとNちゃんだったとのこと!
1年生147名中、トップ2
私もこの快挙には仰天、「えーー!!」と絶叫。
「すごいね、おめでとう、良かったね!!ビックリしたー、ウルウルするよー。」とひとしきり大騒ぎ。
冬休みの二人の頑張りを見ていただけに感慨もひとしおです。
手を取ったり肩をたたいたりして喜びたいところですが時節柄触るのはNGなのでグッと我慢。
Hちゃんに「(あとから来る)Nちゃんにも同じテンションで喜んであげて下さい。」と言われてしまいました笑。
昨日は作品が展示されている世田谷美術館へ。
北欧風の豊かな自然に囲まれた美術館
世田谷区立中学校29校から選抜された優秀な美術工芸作品が展示される文化祭のような展覧会。
19日(水)~23日(日)10時~18時
美術、技術、家庭科の精巧な作品も目を見張るばかり。
「密接回避のため見学は20分以内でお願いします」とのこと、素早く見て回りました。
書初めは一つの中学校から8名の展示
昨年も金賞だったSちゃん(中2)は今年も受賞。
全校生徒400名の中学校から選出されるのは大きな栄誉ですが本当に難しいこと。
数年前、『金賞』目指して教室のレッスンだけではもの足らず家に来て書いた中学生もいました。
あれも大雪の日だったなあとしみじみしながら見るSちゃんの端正な「自然の美」。
ひときわ美しく輝いていました。
来年は3年連続の『金』目指そうね!
土日の会場はおじいちゃんおばあちゃんもご一緒の家族連れが多く賑わいます。
皆さんでお子さんの作品を愛で、成長に目を細めていらっしゃる姿はほのぼのして楽しい光景。
書道教室の書初めもそんな、心を明るくしてくれるような「笑」の字を書いてもらいました。
寅年の印も押したよ
硬筆クラスの低学年の子ども達も緊張の中、毛筆で頑張りました。
色々な書体に挑戦
「笑」は、神様に仕える巫女(みこ)さんが両手を挙げ、首をかしげて舞い踊る姿を表した象形文字。
そう思って見ると、「夭」の部分は人のように見えてきますね。
Mちゃん(小2)初めてとは思えない筆さばき
神様を楽しませよう喜ばせようとする動作を表した「笑」の字。
なぜか目にしただけでも自然に微笑んでしまうものです。
左は「笑」の篆書
これからまた厳しい期間が始まります。
みんなの心が宿った「笑」でご家庭に福を呼び、皆さんに笑顔になっていただけたらと願います。
「笑」の中に「わらう」?
そんな子ども達の折り句を披露するweb折り句展も準備が佳境。
PCがズラリと並ぶ打ち合わせ
(有)まるみ若手精鋭の皆さんがチームを組んで進めて下さり感謝するばかり。
2022年2月2日(水)午後2時というゾロ目の、何だかいいことのありそうな日に公開予定です。
折り句展のアドレスはHPのトップページでお知らせします。
最後にもう一つ。
月末に開かれる井上雅月先生の教室展に詩文書作品を大小2点出品させていただいています。
新春の陽光降り注ぐ茅ヶ崎、こちらも暗雲を晴らすパワーのあるスポット。
私は29日(土)の午前中に伺う予定です。
お近くの方は是非ご高覧いただけたら幸いです。
2022年の書道教室は1月6日と7日、終日の書初め特別レッスンから元気にスタートしました。
初日の朝は曇り空でしたがお昼過ぎから大雪に。
教室OBのT・Tくん(高2)、迫力の写真をありがとう!
本降りの中、頭に雪を積もらせてやってくる生徒さん、スキーウエアを羽織ってきた子もいました。
色々な交通手段で細心の注意を払いながら送迎して下さった保護者の皆さん、誠にありがとうございました。
帰り道は美しい雪化粧。
翌朝は快晴でしたがあちこちに雪が残り、路面は凍結して危険な状態。
私も自転車で教室へ行くのにいつもの倍の時間がかかりました。
朝日新聞の川柳欄に『雪国が 笑って見てる 十センチ』(吉野信幸)とありお茶ふきましたが、まさにてんやわんやの二日間。
そんな中でもみんな頑張って来てくれて欠席は0、凜として清新の気に満ちた書初めになりました。
R・Tくん(小3)3枚ともお見事
限られた時間で最高傑作を作るには、書きづらい字をピックアップして練習するのが早道。
T・Nくん(小4)、学校の書初めで実力が発揮できますように(みんなもネ!)
しかしただ漫然と書いていては伸びません。
子どもにも個性があるのでその子に合わせて指導法を変えています。
・字形を把握するために鉛筆で練習
・籠書き(お手本の上に紙を載せて鉛筆で文字の輪郭を写し、毛筆に持ち替えてなぞる)
・書いたものをお手本と比べながら赤鉛筆で自主批正
・手と手を合わせて一緒に書く手取り法(効果大)
・ポイントを説明しながら書いて見せる(効果大)
・作品を並べて相互批正
・お友達や先輩からの批正を受けて意見交換
などなど多様なアプローチ。
時折休憩も交えながらみっちり行い、みんな実に根気よく努力を重ねて入魂の作品になりました。
After(左) Before(右)
熱気にあふれた年始怒濤の二日間。
生徒全員帰った後も「もう1枚書いていいですか」と繰り返し、最後まで諦めずに粘ったS・Hちゃん(中2)。
もちろん、先生はいつまででも付き合いますよ
ラストは「学校でこれ以上うまい子がいるかなあ」と声を掛けたほど完成度の高い作品になりました(写真はまたいつか)。
小学校1年生の時から来てくれて8年目。
小1の頃、同級生3人組の真ん中
写真左のR・Kちゃんも書初め2コマ取ってやる気満々、見上げるように背が伸びたR・Iくん(右)は今年も力強い運筆を披露してくれました。
2年生当時のお茶目な姿 ©千葉広子
継続は力なり。
コツコツと積み上げてきたことが一つの大きな自信に繋がっているのだなあとしみじみ。
お名前まで一文字一文字真剣に書く姿に感動
次の世代を担う子ども達に生涯の宝となる腕前を得て欲しいと誓いを新たにした新春です。
生徒の皆さん、今年も楽しく書道を頑張りましょうね。
コロナになって3年目の2022年、出来ることを模索しながら書道を通じて皆さまのお役に立てますよう精進したいと思います。
まずは2月2日(水)にweb折り句展を公開する予定で準備を進めています。
どうぞお楽しみに。
皆さまにおかれましても健康で素晴らしい一年になりますように。
2021年も残すところあと1日。
お世話になった皆さま、このサイトを通じて応援して下さった皆さま、大変ありがとうございました。
結局この1年も丸ごとコロナの不安と共に過ごす日々になりましたね。
教室は保護者の皆さまのご理解ご協力と、意欲を持って通って下さる生徒さんのおかげで一年間滞りなく終えることが出来ました。
心より感謝申し上げます。
生徒さんも年末ご挨拶の書
先週は書初めレッスンウィーク、25日(土)を持って2021年のおけいこ納めとなりました。
24日のイブもクリスマス当日も書初め練習で大わらわ。
恒例の「サンタさんは来ましたかー?」の問いかけに、どの子も大きな笑顔で答えてくれました。
お母さんが腕を振るうチキンやケーキのご馳走、家族や親戚で祝うパーティ、お友達で集まるクリスマス会。
みんな目を輝かせて話してくれます。
サンタさんからキラキラのプレゼントもらったよ
そんなあたたかくも華やいだ雰囲気は年末の風物詩。
しかし書初め練習は打って変わって熱の入った真剣勝負です。
小学校1,2年生は鉛筆の課題ですが、消しゴムは使用禁止という学校の掟。
毛筆の書初め用紙も学校によって半紙から、八つ切り、半紙三枚版、東京版、半切とさまざま。
一度に何種類も書く子もいます。
普段と違う大きな紙に大きく書くことは、おさえや払い、ハネなどの筆遣いや筆圧の加減を会得する絶好の機会。
作品は展示されたり表彰されたりするので、身につけた実力を披露する晴れ舞台でもあります。
Cちゃん(高1)は京都の北野天満宮で書初め大会に参加したときの筆を見せてくれました。
右はお祖父様から譲り受けた筆
これから国際社会で活躍する子ども達。
英語やプログラミングを始め芸術関係、スポーツ関係、バレエ、ダンスなど習い事の選択肢は限りなく、一日二つのかけもちはあるあるです。
先日も、16時から2時間の書初めを終えて帰った子と、21時頃、別の習い事から帰るところに遭遇。
お母様と一緒ですが小学3年生の小さな女の子です。
思わず「わぁ、Rちゃん!よく頑張りましたー!」と大きな声で声を掛けました。
送迎をお父さんやおじいちゃんおばあちゃんが担当されていることも格段に増えました。
親御さんのご努力で限られた時間に工夫を凝らし習字に通わせて下さっているのを実感します。
それはやはり日本人として美しい日本の文化を体得し誇りを持って生きて欲しいと意識を高く持っていらっしゃるからではないでしょうか。
私も精魂込めて指導に当たりますが、生徒さんもやる気と集中力、粘り強さが必須条件。
どのお子さんも本当に最後まで諦めずに頑張る姿を見て、支えていらっしゃるご家族の大きな愛を感じます。
書初めを体験することで大きく成長
中学生の保護者の方からこんな嬉しいメールをいただきました。
『お陰様で主人も私も、○の書にはため息が出るほど上達しているといつも感謝しております。』
本当にみんなそれぞれに一年間の頑張りを力一杯表現しました。
私も上手くなったなあとしみじみ感動。
作品を並べて選ぶときは生徒同士も「どれがいいって言えないぐらい上手い!」「お手本と同じに見える!」などと言い合っています笑。
来年への大きな飛躍と自信に繋がっていくことでしょう。
おうちでもお子さんが書初めを持ち帰りましたら、是非たくさん褒めてあげて下さい。
1月6日(木)と7日(金)に参加する皆さんもお待ちしています。
新年の12日(水)から始まる教室の書初めはお月様のような色紙に書く予定です。
2020年の書初めは「和」、2021年は「心」と書きましたね。
来年は何という字を書くのか、楽しみにしていて下さい。
皆さま、年末お忙しい中最後までお読みいただいてありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
2022年が平穏で心安らかに過ごせる年になりますように。
今年初の冬日になった昨日の日曜日。
朝のキンと冷えた空気の中、車を出して三鷹へ。
同郷で、錦帯橋のある横山地区ご出身の海野千恵さんが主催するイベントに伺いました。
出典:あめつち
千恵さんは、岩国藩主吉川公ゆかりの土や、岩国名産レンコン畑の泥、錦川上流の檜などを原料にした商品の開発を手掛けていらっしゃいます。
画像はお借りしています
その他にも優れた素材を発掘したりそれを生かせる伝統工芸の匠に会うために、国内外問わず足を運ばれる勇敢な女性。
新宿高島屋催事イベントにて
人々が日常を豊かに過ごすためのファッションや空間、時間づくりに尽力されています。
千恵さんとはコロナ前に盛大に開催されたパーティで初対面。
上野精養軒(2019年11月1日)
同郷のよしみで、まるで旧交を温めるかのような絆が生まれました。
岩国出身の漫画家弘兼憲史さんと共に
その後、奇遇なことに教室の下関市出身の生徒さんのお知り合いであることが判明。
ご縁が繋がり、山口県出身の女性経営者の方々が集まる書道のワークショップも実現しました。
アレンジして下さった吉武利恵さん
昨年の12月開催の予定が、コロナで延期が重なり一年越しになりました。
大きなエネルギーを持ち会社の代表として仕事に邁進されている皆さんですが、久しぶりに筆を執っておしゃべりも楽しみながら和やかなひととき。
赤ちゃん連れのかたも
親元から遠く離れた地での子育てと仕事の両立など、これまで歩まれた険しい道のりのお話も伺って胸が熱くなりました。
仕上がった作品はどれも高い志が宿る力強い書。
お好きな字を書いていただきました
来年はコロナが落ち着いて、こうした書を楽しむ機会も増えるといいなと思います。
教室の通常のレッスンも今週が最後でお稽古納め。
お手本も書き納め
学生の生徒さんは、22日(水)~25日(土)の4日間と年明け1月6日(木)・7日(金)に1クラス3~4名の少人数書初めレッスンを行います。
予約制で、今年は13コマ設定しました。
日時と場所は個別にお知らせしていますので当日は気をつけてお越し下さい。
保護者の皆さまには年末のお忙しい中日程調整にご理解とご協力を大変ありがとうございました。
学校の書初め用紙を忘れないでね
日本の伝統文化であるお正月の書初めは冬休みの宿題の定番です。
中には学校の課題以外に日本武道館の全日本書初め大展覧会や成田山全国競書大会、地元の各種書初め大会などで腕試しする勇ましい子も。
展覧会のために一生懸命書き込み結果が評価されれば最高ですが、挑戦するだけでも成長することは間違いありません。
安定した開脚で体幹が決まるRちゃん(中2)
先生も精一杯伴走します。
最後まで元気に頑張りましょう。
コロナ禍の日々が続いて早2年。
まだまだ平常の生活は戻っていませんが様々な制限が緩和されつつある年末です。
5日(日)に補講レッスンで訪れた上北沢区民センターには大きなクリスマスツリーが二つ輝いていました。
コロナ前のような華かさ
教室では書初め練習が本格化。
仲間と高め合う熱気
日本の年末は和洋折衷で盛り上がりますね。
レッスン中はなかなか写真を撮るのが難しいのですが、今日は年末番外編で子ども達の愉快なショットをお届けしたいと思います。
あれ?34.8度って…
ふと見ると面白い格好で伸びをしているMちゃん(小4)。
書初め練習で集中した心と身体をほぐしていたようです。
「美しい空」を美しい字で
レッスンが終わると見事な柔軟性を披露してくれました。
頑張っているチアではいつも土台だよ
瑞々しい子ども達にパワーをいただいています。
元気な子どもの世界でも大人同様お疲れの時もあります。
Tくん、少しウトウトするとスッキリするよ♪
教室に入ってくる表情でわかります。
マスクをしていても。
Tくん(小4)は野球少年で、サンタさんへの願いは「新しいバットが欲しい」。
何事も全力投球の頑張り屋さんです。
「学校の書初めが上手く書けるか不安…。」とつぶやくナイーブな面もある優しい男の子。
大丈夫、先生がついているよ。
当日最高の力が発揮できるよう導きます。
後片付けが終わってくつろぎの時間
書道は様々なお道具を並べて準備するところからスタート。
書き始めるとその日のゴールを目指して全力疾走。
姿勢も正して肘を上げて書きます。
使ったものを一つ一つきれいにして収納するのも自分で責任を持って行います。
一生懸命やり遂げて、次はピアノに行くというYちゃん(小3)。
本当に頭が下がります。
この曲弾いてるよ
みんないくつもの習い事や塾で忙しい中、教室に通ってもらっていることに心から感謝。
お休みの日は鉄道スタンプの旅が楽しみなMちゃん(小4)。
キラキラした瞳で直近に集めたスタンプを見せてくれました。
昨年全面リニューアルしたという駅スタンプは、各駅の漢字をモチーフにその土地の名所を盛り込んだ斬新なデザイン。
私も興味深く見入ってしまいます。
目黒にはサンマがあるよ
電車の中では窓の外を眺めているのが好きというMちゃん。
「千葉のコンビニには東京にはないチーバくんの可愛いのが売ってるんだよ!」
色んなお話をしてくれますが、その一言一言に心洗われます。
別のクラスで同じく鉄道大好きのNくん(小5)。
二人の面識はありませんが、お話を聴いているうちに同じスタンプラリーに参加していたことがわかりました。
ラリー達成記念のJR箸置きはお揃い
様々なお宝を披露してくれて他の子達も興味津々。
見せて見せて
「鉄道以外にもまだ好きなことがいろいろあるんだ。」という好奇心旺盛なNくん。
みんなどんな素敵な大人になっていくのでしょう。
可愛い子ども達の将来が楽しみでなりません。
「自分で作ったよ」Mちゃん(小3)
「今日、学校で水墨画やって鳥獣戯画を描いたんだけど楽しかったから家でも書きたい。半紙下さい。」と半紙を買って帰ったKくん(小6)。
次の回に、生徒達から大歓声が上がるほど素晴らしい水墨画を持って来てくれました。
「1枚ちょうだい」と言われてました笑
みんな果てしない可能性に満ちています。
この子達はこれからやろうと思えばどんな未来も開かれているのだなあと眩しいばかり。
私もその姿に刺激を受けながら書道で出来ることを精一杯伝えていきたい、切にそう思います。
下高井戸にある書道教室