新春といえば見ごたえのある展覧会が目白押しのシーズン。
今日も写真多めでお送りします。
どうぞごゆっくりお付き合い下さいませ。
今年は年始早々『ポエムピクチャーアーティスト・折り句作家MIKAKO作品展and折り句実演』のお手伝いからスタート。
新宿マルイ本館B1 1/4(水)~6(金)
洗練された空間にやわらかく愛のある作品が並び、マルイの運営者の方より素敵な推薦メッセージも。
アートの夢広がる一年になりそうです
お客様のリクエストを受けて即興で折り句を描かれる『実演』も数年ぶりに拝見。
そのスピード感と優しい色彩、みるみるうちに意義深い折り句が綴られていくことに驚嘆、まるでイリュージョンを見ているようでした。
私はスーツでネームホルダーを首に掛けていたせいか、「靴売り場変わったんですか?」「都営新宿線はどこですか?」「トイレは?」「自販機は?」など、たくさん声を掛けられて店員気分も味わわせていただきました笑。(出来る限りご案内しました。)
そしてこちら、毎年恒例、銀座、鳩居堂。
お正月飾りで彩られた入り口
今年も、書友の鳳香先生からありがたいお誘いをいただき、ここから楽しく書展見学ツアーへ。
鳩居堂画廊3階 1/4(木)~8(日)
近代詩文書の今を牽引する石飛博光先生の書道会選抜展は大勢のお客様で熱気一杯。
11時のオープンと共にドッと
石飛先生社中の展覧会はいつも新しい工夫や挑戦があり、ハッとさせられるばかり、非常に勉強になります。
次に銀座和光に向かい、『現代の書 新春展』。
こちらは毎日書道展顧問、理事や幹事の大先生がたの大作が並びます。
入り口は重厚でヨーロッパのよう
情熱に満ちた一点一点に圧倒されましたが残念ながら写真NG。
代わりにスタイリッシュなショーウィンドウをパチリ。
セイコーハウス銀座ホール(旧和光ホール)1/4(木)~9(月)
大きな羽子板のディスプレイに、美しいピンクとゴールドの羽根、ムクロジ(黒い玉)には様々な作家の様々な書体の『卯』。
立ち並ぶ羽根の軌跡はウサギがピョーンピョーンと跳ねているようです。
なんてお洒落なデザインだろうと暫し佇みました。
そして銀座線で一駅、日本橋へ。
こちらは1957年創設、日本の書壇を代表する20名の作家が競演する日本最高峰の『現代書道二十人展』。
日本橋高島屋 1/3(水)~8(日)
ここも場内の写真はNGです。
私が所属する全日本書道教育協会の名誉会長、高木厚人先生も2012年より選出、人気の高い先生のコーナーは人だかりで作品が見えないほど。
二十人展はやはり破格のスケール、印刷物やデジタルで見るのと実物の作品は全然違うと唸るばかりでした。
8日(日)は、書印会会長、池田樵舟先生からお招きをいただき『第九回書印会書初展』へ。
和泉橋区民館(千代田区神田佐久間町)1/8(日)
池田先生の書道の真髄のような作品を20点も鑑賞させていただき、生徒さんの作品への解説もたっぷり拝聴して身の引き締まる時間をいただきました。
池田先生の格調高い作品
先生の書はまさに古典の香り立つ、磨き上げられた純正書道。
私など勉強不足の上に書道の王道から外れ、好きな詩文書やデザイン書ばかりやっているのにいつも温かく目を掛けて下さり感謝しかありません。
こうした、支えて下さる先生方の思いやりや励ましに触れると思い出すのは、故郷岩国で4歳の頃から手を取って指導して下さった古川奠雪先生。
『先生見ていて下さいね』と意を新たにしました。
様々なジャンルの優れた作品を鑑賞して糧にし、自分の書や教育書道に反映して行きたいです。
そして、1月の半ばからは生徒達が頑張った書初めの輝かしい結果報告が次々に。
緑豊かな砧公園の中の美しい美術館
『書初めが世田谷美術館で展示されることになりました!』
『書初め、去年に引き続き(同じ教室の)二人で金賞(区展に選出)取れました!!』
などの一報に自分のことのように嬉しい気持ちになります。
世田谷美術館 1/18(水)~22(日)
親御さんより、
『作品を持って帰ってきた時、すごく力強く上手に書けていたのでそれだけでもう字の下手な夫と私は(…が、こんな字を書けるようになるなんてと)すごく嬉しかったのですが、更に展示作品に選ばれるというご褒美がつき本当によろこんでおります。…』
とメールが届いた時は目頭が熱くなりました。
美術・技術家庭・書道の学校代表作品
1年間の努力の積み重ねと、書初めに本気で取り組んだ成果です。
今年も夜遅くまで粘ったSちゃんは、中学校3年間連続代表選出という快挙を達成しました。
最後一人になっても諦めずに書く
しかし賞のつくものは時の運があり、全員の願いが叶うものではありません。
悔しい思いをした生徒もいます。
けれど真剣に打ち込んでいるとたとえ今、思い通りにならなくても失敗しても廻り道しても、必ず道は開けます。
『跳』 2023年年賀状筆文字デザイン
さて、次回も展覧会巡りは続きます。
vol.2は、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスの『卒業・修了制作展』(1/20)、陽光あふれる茅ヶ崎の『雅月書道教室展』(1/29)、そして東京を飛び出し広島、山本岬涯先生の『書初め展』(2/5)です。
お楽しみに。
書道教室の書初めはみんなで干支の一文字書を書きました。
今日はたくさんの写真と共にお届けしたいと思います。
(生徒全員の作品ではありませんのでご了承下さい。)
まずは思い思いの字を半紙で練習。
『卯』はまだ習ってないから難しいな
愛らしいウサギが次々に現われます。
ウサギに見えるかな
形が決まったら新年にふさわしい銀色の色紙に清書し、お名前を入れて仕上げ。
記名も場所を考えて丁寧に
最後に、作品を引き立てる赤い印も押しました。
緊張の一瞬
きれいに押せるよう別の紙に何度も練習。
準備は万全
一人一人の魅力あふれた素敵な色紙が出来上がりました。
親子で仲良く遊んでいるようです
1年生のKちゃんも初めて筆を持ち、優しい『うさぎ』になりました。
紙面に対して字の大きさ・配字が見事
スポーツ少年たちのウサギは大きく躍動。
迫力のあるしっかりとした線
ご覧になったお母様、「わぁ、素敵!年賀状にすれば良かったね!」と喜ばれたかたもいらっしゃいました。
元気な一年になりそうです
ウサギのふわふわ感を表現したり、力強く前進するような楷書であったり。
個性が表れます
人参が出てきたり両方の長い耳が強調されていたり尻尾があったり、ウサギがたくさんいたり。
一つとして同じものはありません
子どもの想像力は無限ですね。
瞳とオシリの円がアート
みんなの心のこもった様々な筆運びで生まれた文字。
今ならではの字の持つ力
自分自身だけでなく、見て下さった人の心を大きく動かすのではないでしょうか。
跳ねて前へ!
どんな困難も楽々と飛び越えそうな重厚感のある『跳』も。
決意を感じる書
みんな、夢や希望に向かって大きく跳ねて、目指す場所にしっかり着地出来るといいね。
ウサギのように元気にジャンプする年にしよう!
ご訪問ありがとうございます。
初詣、地元の神社には鉢巻きをしたウサギさんが勢いよくお餅つきする絵馬。
勝利八幡神社
昔話『花咲かじいさん』で愛犬のためについたお餅がザックザクと大判小判に変わったように、ウスから小判が飛び出していました。
ウサギと言えば『うさぎとかめ』の物語や『脱兎のごとく』などの言い回しがあるように素早いイメージがありますね。
今年もあっという間に一年が過ぎ去るのでしょうか。
2023年始まったばかり、心落ち着けて書道に向き合いながら書くことの楽しさをお伝えして行けたらと思っています。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
教室も昨年同様1月6日・7日の書初めレッスンから元気にスタート。
小学3年生から毛筆で書初め
『書初めレッスン』というと言葉穏やかですが、実際は『少人数書初め集中特訓』とでも呼ぶべき厳しめの稽古になります。
小学生から高校生までほとんどの学校で書初めの宿題が出る冬休み。
提出するだけのところや冬休み明けに学校で書初め大会があるところなど様々です。
教室でしっかりとポイントを掴んでおくことで大きくジャンプアップ。
1コマ2時間ほどの長丁場、意欲を持って2回書きに来た子もいました。
一筆一筆丁寧な筆運び
教室では11月から少しづつ練習して気持ちも完成度も高めていきます。
一番大切なのはやはり「心構え」。
書初めに挑む心が整っていなければ字に出ます。
中学生からは行書も
また、指導者の本気度もしっかりと子どもに伝わります。
つい私も額に汗してガンガン取り組みがちに。
字形や筆遣いの把握には手取り法(手に手を添えて書く指導法)が最適。
しかし時節柄接触は避けたほうがいいかと、とにかく解説しながら書いてみせるようにしました。
飲み込みの早い子は集中して見たあと一瞬で再現します。
書いてみせて書かせて、書いてみせて書かせてと一日中やって、夜、指に力が入らなくなった日もありました。
そして声かけは箱根駅伝、駒大の大八木監督ばりになってしまうことも笑。(子どもの性格にもよりますが。)
練習の賜、反古紙の山
けれどそれでは文字が萎縮してしまうでしょう。
良い字を目指すには肩の力を抜いて大きく腕を動かし、伸び伸びとした線を書くことが必須。
書初め当日、緊張した面持ちでやってくる子ども達の気持ちをほぐすために定番の声かけをします。
クリスマス前は、「サンタさんにもらうもの決めた~?」
クリスマス当日やそれ以降は「サンタさん来ましたか~?」
サンタさんからキラキラのバックをもらったよ!
これでみんなフワッと笑顔に。
高校生に「サンタさん来ましたか?」と聞くと、「もうサンタさんは来ません、父にモバイルルーターを買ってもらいました。」と言われ、二人で笑いました。
顔真卿の臨書書初め
そしてお正月明けの声かけは「お年玉集金できましたか~?」
今年の冬休みはウィズコロナとなり、多くのご家庭が全国各地にお里帰り、旅行やスキーに行かれたりと楽しいお土産話も聴かせてもらいました。
京都の漢字ミュージアムに行ったよ!
そんな、みんなでワイワイガヤガヤそしてシーンと集中と、エネルギーを出し切った書初め。
書き終えた子ども達が『疲れた~』、『終わった~』と頬を紅潮させて達成感に満ちた表情になると私もこの上なく幸せな気持ちになります。
親御さんから嬉しいメッセージもいただきました。
『毎年ご指導いただきありがとうございます。自信が持てる声かけ、わかりやすい的確なご指摘のおかげで楽しい時間の中で上達し、予想以上の出来映えに感謝しかありません。…』
今年も最後の日、一人残って粘りに粘ったのは中学生。
金賞が取れるといいね
頑張った作品が展示会で光照らされますように、学校で書初めを書く子は実力を発揮できますように。
そして、この子達の未来が今よりもっと明るく輝いたものでありますようにと願うばかりです。
あけましておめでとうございます。
今年の干支はウサギですね。
大地を自由に飛び跳ねる兎のように、しなやかにジャンプする一年にして参りましょう!
2023年干支の筆文字デザイン
皆様が健康で幸多き年となりますようにお祈り申し上げます。
故郷岩国、錦帯橋に立派な門松
おめでたい新春にピッタリのイベントが、4日(水)より新宿マルイにて会期になります。
岩国市の観光大使で折り句作家MIKAKOさんが、訪れた皆さんにたくさんの幸せの種を蒔いて下さることでしょう。
私も4日(水)終日と5日(木)16時~20時、会場でお手伝いしています。
お出かけがありましたら是非、新宿マルイヘ遊びにいらして下さい。
下高井戸にある書道教室