このあいだ年が明けたと思ったらもう2月も後半ですね。
「新春」というタイトルでは違和感を感じる季節となりましたが、2月10日ブログから続きます。
広島は山本岬涯先生社中の書初め展。
安芸区民文化センター 2月5日(日)
これぞ書初めという力強い陳列は壮観でした。
学年ごとに美しく並べられた作品
小学校低学年の伸び伸びとした元気一杯の力作から学年が上がるごとに工夫や技量が充実していくのがわかり、日頃の鍛錬の様子が表れています。
そして毎年見入ってしまう、色とりどりの色紙コーナー。
一点一画に強い意志
先生の、書道を超越したアート作品も心打たれます。
山本岬涯先生書
こうした、新しいものに挑み続けられる人となりが、小さなサイズの作品でも大きな光を放ちたくさんの笑顔を生み出すのだと思います。
希望者に色紙を書いて下さるコーナーも家族連れの来場者で賑わっていました。
先生の弟子である友人の迷いのない凜とした線にも人柄が表れています。
旨山霄遥書(中央)
静かに見つめていると心が澄んでいきます。
同級生4人と先生で楽しく記念撮影
岬涯先生、今年も多くの学びをいただきました。
大変ありがとうございました。
書いていただいた「転禍為福(わざわい転じて福となす)」は大切に持って帰京しました。
お守りにします。
行書・草書・篆書・隷書の見事な融合
そして昨日は、故郷岩国の書道教室で同窓だった翠邦先生の展覧会を見学に横浜へ。
横浜市 緑公会堂 2月19日(日)
翠邦先生との出逢いもドラマチックなものでした。
先生の伝統書道の修練を重ねた漢字・仮名や小筆の実用書も本当にうっとりするほど上手くて尊敬するばかり。
翠邦書
地元ケーブルテレビの取材も入って、貴重なインタビューも拝聴することが出来ました。
この日はサプライズでなんと私の名前(本名・麻里子)で折り句を書いてプレゼントして下さいました。
身に余る折り句と格調高い書画、心のこもった装丁に感動、もう感謝しかありません。
翠邦書
「麻里子さんを思い浮かべたら、まっすぐな心、ありのままの、、とスラスラ出てきました。愛情深い麻里子さんの生徒さんは幸せだと思いますよ。お互いに生徒にとってオンリーワンの先生であるように、その生徒の人生の歴史の1頁になれるように頑張りましょうね。」
とありがたいお言葉もいただき、お礼の言葉も見つかりません。
最後に写真をもう1枚。
先日、呉・音戸・大崎下島・岩国を旅行するという20年来の友人に見所など色々と紹介したところ、実況中継でたくさんのラインや写真を送ってくれました。
岩国城 photo by N.M
ゆかりのある場所の旅を喜んでもらえて何より嬉しく、長い年月を重ねてこうして周りの皆さんと尊い交流をいただいていること本当に幸せです。
「先生のブログ、書道と岩国のことばかりですよね~」と笑われることもあり、特別な映えのないブログですがこれからも貫いていく所存です笑。
よろしければお付き合いのほどよろしくお願い致します。
同郷のアーティスト蔵重美恵さんが4月に開催するライブツアーの題字デザインを担当させていただきました。
ツアーの成功を願い、文字の中に美恵さんにまつわる様々な要素を散りばめています。
よろしければ拡大して(スマホの方はタップしてから)お楽しみ下さい。
種明かしはこちら。
・メンバーは飛行機で岩国入りし、ラストの広島公演からの帰京は新幹線ということで飛行機と新幹線とその軌跡
・美恵さんが中学校から始めて高校では国体まで出場したソフトボール
・岩国市の名勝「錦帯橋」
・美恵さんが大好きなビール
・歌う顔のシルエットと音符や桜の花びら
・ギター
・ピアノ
・天才ドラマー、高インボムさんの印象的なグリーンのドラム
・実力派女性コーラスお二人の笑顔
・花火(宮島&錦帯橋の花火大会)
この春は国のコロナ対策も節目を迎えますね。
皆さんが安心して素晴らしい音楽に浸り、公演が夜空に咲く大輪の花火のように盛り上がりますことを祈ります。
私達は故郷岩国で幼稚園から中学校まで同じでした。
市内の小高い山の中腹にある室の木幼稚園は西念寺というお寺にある自然がいっぱいの幼稚園。
美恵さんはさくら組で私はすみれ組、毎日、ののさまに小さな手を合わせていました。
年月を経て今、こちらの境内には彼女のお父様とお母様が静かに眠っています。
4月28日(金)、故郷の晴れ舞台で響く歌声はご両親の元へきっと届くはずです。
さて、前回の展覧会巡りの続きです。
1月20日(金)は市ヶ谷にある武蔵野美術大学の卒業・修了制作展へ。
折り句作家MIKAKOさんのオンライン折り句クラブでご一緒している大学生、武居杏さんよりお誘いいただきました。
クラブでは毎回フレッシュな感性の折り句を作ってこられ、勉強させていただいています。
大学は、学校とは思えないデザイナーズ美術館のようなお洒落な内装で、1階には無印良品があり素敵なカフェも併設されていました。
展示室はどのお部屋も独自の世界観で埋め尽くされ、MIKAKOさんと共に感動しながら見て回りました。
武居さんの作品も愛嬌のある作風の中に意義深いものがこめられていてほろり。
手作りの紙芝居も披露されて、面白くも切ないストーリー、それでもラストは光の差し込むような前向きな気持ちになりました。
大きなエネルギーをいただいた若さいっぱいの会場。
みんなお友達ポーズになって記念撮影
手渡された武蔵美のパンフレットや分厚い小冊子類は美大に興味のある教室生(中学生)のもとへ。
子ども達の学びの視野が広がればと思います。
お次は1月29日(日)、湘南新宿ラインに揺られて快晴の茅ヶ崎へ。
駅を出るとすぐこんな看板が目に入りすっかり常夏のハワイ気分に。
書の先輩、井上雅月先生の『雅月書道教室展』、第10回記念展です。
今年のテーマは「茅ヶ崎大好き」とのこと。
お子さんから大人まで大勢のお客様
茅ヶ崎市民ギャラリーの広々とした展示室も明るい南国ムード全開でした。
井上家所有のサーフボードもコラボ
井上先生の作品は茅ヶ崎の陽だまりのようにやわらかくあたたかく、線にお人柄が出るものだなあと魅せられました。
雅月書
私も2点出品させていただきました。
毎年、お誘いをいただき、たくさんの方にご高覧いただけること感謝するばかりです。
遥水書(2尺×6尺 約60㎝×180㎝ 4連)
小作品の部には、先生への日頃の感謝の気持ちを込めて「ちがさき大すき」で折り句を書きました。
これからも末永くご指導いただけたら幸いです。
そして最後は岩国帰省から広島の山本岬涯先生社中の書初め展へ。
機内からは瀬戸内海の美しい多島美
2月3日(金)の羽田空港ではなぜか岩国フェア?が行われていてビックリ。
名物の白蛇も出張していて、皆さん興味深そうにのぞいていました。
山本先生の展覧会も書道展という枠組みにとらわれない自由な世界が広がっていました。
長くなってしまいましたのでこの続きは次回にしましょう。
乞うご期待。
下高井戸にある書道教室