年末恒例の干支の筆文字年賀状。
企業様のご依頼で初めて書かせていただいたのは2010年の秋でした。
2011年の干支『卯』の字から始まった書も2022年の『寅』で十二支が勢揃い。
原画を中心に個展をしませんかと有り難いお声かけもいただいております。
いつか皆さんにお披露目出来る機会が得られるといいなあと考えています。
『寅・虎』は公開をお楽しみに
今年の制作は万感の想いを込めて新しい筆を下ろしてみました。
いつもお世話になっている山口文林堂山口社長が熱心に勧めて下さった『洗心』。
奈良の老舗『松林堂』製
新品の穂先に墨を含ませる瞬間は気分が上がるもの。
毛先の弾力が素晴らしくまとまりも良く、思う線が出せたのではと思います。
紙も訴求力を表せるものが必須。
どんなに望む表現があってもそれにあう文房四宝(筆・墨・硯・紙)に恵まれなければ限界があります。
山口さんの的確なお力添えがあってこそと感謝しかありません。
毎年、干支の字を書き終えて裏打ちに伺うのは軽い足取り。
山口さん(左)と書印会主宰池田樵舟先生
今年も「いつものですね。おお!虎がいますねー!」と和やかな会話が弾みました。
生徒さん達の来年の書初めの色紙も調達。
年末年始の準備OKです。
自宅用の年賀状の書は、3年前から私の作品や教室展のwebを請け負っていただいている(有)まるみさんへ。
優れた技能を持つ社員さんがPCで美しく仕上げて下さいます。
試作を繰り返して書いたものがプロフェッショナルな皆さんの手によりグレードアップし、一枚の年賀状に。
毎年その過程に色々なことがありましたが面白い発見も数えきれず、楽しく勉強させていただいた12年間でした。
少しゆとりが生まれた月末、文林堂さんでご案内をいただいた六本木の『日展』と銀座の『汎陽会書展』へ。
国立新美術館
日本最高峰の展覧会はやはり一つ一つの作品のアピールが強烈で目の覚める思い。
師の根本伸也先生より常日頃から日本画を見て構成を学ぶよう教えを受けており、日本画部門も見学。
巨大な紙面に繰り広げられる緻密な世界に唸りました。
作品の前で動けなくなります
コロナ禍を象徴するように、鮮やかな赤を背景に猿がマスクに乗って飛んでいる作品。
こちらも目が釘付けになりました
そして先週末の銀座は青空のもと歩行者天国。
趣のある鳩居堂画廊へ。
路線価日本一は銀座鳩居堂前というニュースでおなじみの華々しい場所です。(今年で36年連続一位)
1㎡当たり4,272万円とのこと!
こちらでは、山口さんの手による見事な表装で彩られた書の世界を堪能しました。
池田先生、山口さん、今年も一年大変お世話になり本当にありがとうございました。
コロナ前は外国人も多く賑わいのあふれていた銀座。
しかし今は外国人の姿は一切なく、歩行者天国を行き交う人もまばら。
この時期からクリスマスや年末年始の宴席、ショッピングで一番煌びやかに輝くはずの街がなんだか静かでした。
明日からいよいよ師走。
新しい変異株が登場して心晴れない年末になってしまいましたね。
どうにか無事にみんな安心して年越し出来ますように願いつつ、あと1ヶ月頑張っていきましょう!
学校帰りに教室へやってくる子ども達はまずランドセルをドサッとおろします。
可愛い教室風景
私も持ち上げて動かすことがありますが、まあ重いこと重いこと。
ある調査によると小1~小3のランドセルの重さは平均4㎏とか。
20㎏に満たない華奢な身体で大丈夫だろうかと心配になってしまいます。
そんな中、先週はパンパンに膨らんだリュックサックをドサッ。
遠足だったとのこと!
『おやつ、全部食べれなかったからまだある』と笑
これはウキウキな重さだったことでしょう。
『先生、ぼく明日遠足!』『バスで多摩動物園に行くよ』『昭和記念公園に…』など口々に話してくれて高揚感が伝わります。
手袋も今年初登場
遠足や社会見学等、全てコロナの抗原検査をしてから行くとのことですが、行事がスタートしてみんなニコニコ。
検査と感染対策もしっかりと行って、このままクリスマスやお正月が例年通りに笑って過ごせるといいなあと願うばかりです。
ピカピカの書道セットが嬉しい2年生
11月は書教の昇段級試験月でした。
教室では5級以上になると全員受験しています(大人は任意)。
小学6年生
書道を学ぶ目当ては段級の取得ではありません。
しかし普段より念入りに練習するので自然に腕が上がるもの。
小学4年生
階段を上るように、段級が一つ一つ上がっていくことがモチベーションアップにも繋がります。
小学3年生
一般クラスの大人の皆さんも段級が上がったり作品が写真版に掲載されるとパーッと輝く笑顔に。
有段者は毎月の競書では上がるのが難しくなるので試験を受けてさらなる飛躍を目指しましょう。
落ち着いた夜のクラス
昇段級試験が終わったら次は書初め。
『学校で書初めの練習が始まりました!』と見せてくれたCちゃん(高1)。
すでに見事な出来映え
これから書き込んで更に前進していきましょうね。
今年9月からスタートした新クラスのみんなも伸び伸びと頑張っています。
小学生硬筆50分クラス
どんなにネットが浸透しても必ず自筆でなければならない時があります。
自分の字に自信が持てることはかけがえのない宝。
1,2年生の学校の書初めは硬筆です。
今月から練習を積み重ねましょう。
こうして大切な生徒さん一人一人のお手伝いをさせていただき成長して喜んでいただけることが最大の幸せ。
小・中・高・大学生と大人が一緒に書
教えることが私の学びでもあります。
今年も残すところ40日、ハードな日々は加速するばかりですが疲れは感じません。
これからも生徒さんに力をもらいながら年末まで駆け抜けます!
2000年11月2日(木)に開室した遥水書道教室はおかげさまで21年目を迎えました。
コロナ禍も乗り越えて教室に通って下さる小学生から70代の方までの生徒さん。
個人レッスンや通信添削会員で頑張る生徒さん。
合わせて60名余りの皆さんと共に書道が出来ますこと、心からありがたく幸せに思っています。
尊敬する師や心強い書道のお仲間、陰になり日向になり支えて下さる周囲の方々のおかげで続けて来られたのだと感謝するばかりです。
このブログも2012年11月30日に初投稿して以来、10日に1度のペースで書いて9年になります。
「楽しみにしています。長く続けて下さい。」のお声に力をいただいております。
これからも書道でお役に立てますよう日々精進していきますので末永くよろしくお願い申し上げます。
羽田空港上空
先週は久しぶりに故郷山口県岩国に帰省しました。
飛行機が岩国空港に近づいてくると見えてくるのは瀬戸内海に浮かぶ島々。
昔、広島の能美島に嫁いだ従姉妹が「うちゃー(私は)瀬戸の花嫁じゃけぇ」と笑っていたのを思い出します。
11月初めの岩国は素晴らしい秋晴れでした。
日本三名橋の一つ
帰省する度に訪れる錦帯橋周辺。
父が生まれ育った場所です。
奥は岩国藩主吉川家を祀る吉香神社
人も少なくゆっくり散策することが出来ました。
お堀端に立つ美しい錦雲閣
吉香公園にそびえる木々の黄葉や紅葉も見事。
紅葉狩りも期待したのですが、
今年は暖かいせいかまだ少し早かったようです。
紅葉谷公園内 『洞泉寺』脇の小道
しかし所々、真っ赤に染まった木が現われ楽しませてくれました。
歩みを進め、『岩国七町』と呼ばれる城下町へ。
錦帯橋につながる大名小路
民家の軒先には鮮やかな朱色が映える干し柿。
屋根瓦にも風格があります
岩国出身の作家、宇野千代先生の心洗われる言葉の立て札があちこちに。
秋になりコロナの感染者数が大幅に減りましたね。
感染対策に変わりはありませんが社会の動きは和やかになってきたように思います。
「日展に出してます、見に来て」「両国で芝居やります」、個展を…コンサートが…舞台…ライブなどなどお誘いも堰を切ったように。
岩国でも先輩の和菓子屋さんを訪ねると、観光のお仕事をされている元気な女性に出逢いました。
城下町の一角にある昭和堂さんにて
錦川の遊覧船の船頭さんをされていて、お客様へのお茶菓子の打ち合わせに来られたとのこと。
先輩にご紹介いただき、伝統の鵜飼いから遊覧船、舟のメンテナンスまでお話が弾みました。
『私は鵜匠ではないんです!鵜飼いは夏だけだけど、春や秋は遊覧船があるんですよ。11月の終わりまでやってます。遊びに来て下さい。』とニコニコ。
吉香公園内の施設でお休み中の鵜
来年は乗船してみようと楽しみになりました。
皆さんも機会がありましたら是非一度、風情のある手漕ぎの舟に揺られて雅な景色を楽しまれてはいかがでしょうか。
そしてもう一つ、岩国の同級生から「今月の21日に小さなジャズライブを企画しました」と連絡がありました。
前向きな友人の頑張りに触れ、自粛自粛で色のなかった生活にパッと灯が灯ったような明るい気持ちに。
お客様15名限定とのこと、普段なかなか体験出来ない至福のひとときになるのではと思います。
お近くの皆さん、ご都合が合えば是非お運び下さい。
♪♪ Jazz Duo Live@Cafe&Bar優 ♪♪
【日時】2021年11月21日(日)18時開演20時終演
【場所】Cafe&Bar優 (岩国市麻里布町3-1-28森ビル3F JR岩国駅徒歩2分 Tel 080-8026-3177)
【チケット】2,500円 +ワンドリンクオーダー(マダムお勧めドリンク500円/杯)
お問い合わせ、ご予約は下記へよろしくお願い致します。→ebichu80@gmail.com (石井)
10月27日は父の命日でした。
父は岩国七町のちょうど真ん中あたりに位置する墓地に眠っています。
早いもので父が旅立って5年。
実家で父が陶芸教室で作った干支の置物を見つけ、そっと飾って帰りました。
お父さん、来年は年男ですよ。
下高井戸にある書道教室