2026.07.20
7月20日 夏の教室と、筆を重ねる日々

東京は梅雨明け目前の暑さが続いています。

皆様どうか無理のないようお過ごし下さいね。

今日は、真夏の教室の様子と私の近況を合わせてご紹介したいと思います。

教室は暑い中足を運んで下さる生徒さんのためにエアコンで涼しく整え、気持ちよくレッスンに出来るようにしています。

子どもたちは毎月の競書課題に加えて折り句コンテストの制作が本格化。

作品の背景づくりに取り組むみんなの机は画材や描いた色彩で色とりどり、 夏ならではの創作の時間がお部屋いっぱいに広がっています。

 

 

コンテスト出品も11年目、夏の風物詩です

 

こちらは今月の競書のお手本。

 

 

全て肉筆手本でお渡し

 

学年や段級に応じて、基礎を丁寧に積み重ねていくことを大切にしています。

一般の生徒さんの作品添削も、一人ひとりの文字の特徴や流れを見ながら細やかに。

 

 

ライン等の通信添削はいつでもOKで回数無制限

 

最近は教室の課題にとどまらず、中・高生の書道の授業の提出物や美大で学ぶ生徒の文字に関する課題など幅広い相談を受けるようになり、心の輪が広がっていくことも嬉しく思っています。

 

毎年ご依頼をいただく劇団、『座☆吉祥天女』さんの舞台題字は今年も7月頭が締め切りで、タイトルの筆文字ロゴを7案、集中して書き上げました。

挿絵も担当させていただいているため、父が陶芸教室で作ってくれたパレットを使って私の机の上もカラフルに。

 

 

秋の公開を楽しみにお待ちください

 

そして、今年の初めから取りかかっていた実家の墓じまいに際して、私が文字を書き、黒御影石のプレートに彫っていただいたものが完成。

 

 

模様は母の希望で薔薇のお花に

 

父方、母方、そして私の家族のお墓が同じ境内に眠ることになり安心とともに、 書くことが人生の節目に優しく寄り添う営みであることを改めて感じました。

 

また、秋の書教展に向け、地元・岩国出身の宇野千代の言葉を書こうと決め、千代について研究。

書作品にするのにふさわしい言葉がなかなか見つからず悩んでいたところ、 生徒さんから「本の中の一節はどうですか?」と ありがたい助言をいただき、まずは代表作『おはん』を入手。

 

 

吉永小百合さん主演の映画も感動でした

 

そこから関連書籍を次々と読み進め、 千代の世界観に触れながら言葉を探す時間が続きました。

 

 

 

 

先月、帰省した際はリニューアルオープンした岩国図書館へも。

 

 

西岩国に出現した素敵スポット『Miraido』

 

明るく美しい空間には、地元ならではの千代の書籍がずらり。

心ゆくまで堪能することが出来ました。

 

 

岩国はちょっとした宇野千代ブームです

 

しかし、言葉探しは思いのほか難航。

別の生徒さんはAIを使って丁寧に調べてくださったり、 広島の親友が「忙しいだろうから手伝うよ!」と千代の本を借りて読み、良さそうな箇所を撮って送ってくれたり。

 

 

Cちゃんいつも本当にありがとう

 

周りのあたたかい支えに感謝しながら探求を続け、ようやく心に響く一節を見つけることが出来ました。

近代詩文書では言葉そのものが作品の世界を築くため、言葉選びには妥協出来ないのです。

普段は日常の中でぐっと心奪われる言葉に出逢えることもありますが、 今回のように作家を先に決めると幅が一気に狭まり、 その中から作品の核となる一語を探す難しさがあります。

それでもその言葉の海の中でひときわ光る一節に巡り逢えたとき、その言葉が作品を導いてくれるのです。

 

 

紙はお気に入りの紅星牌を

 

現在、納得のいく線を求めて書き込みの真っ最中。

 

 

筆、紙、墨地など全て山口文林堂さん

 

最後の一枚にたどり着くまで、8月の締め切りまで書き続けます。

言葉が形になる瞬間を見届けていただけたら幸いです。

 

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