2025.09.10
9月10日 第109回書教展《奨励賞》受賞 

第109回書教展にて、近代詩文書で奨励賞を受賞いたしました。

先週突然連絡をいただき、思いもよらぬ大きな賞に驚いて心臓が飛び出しそうになりました。

 

出典:(公社)全日本書道教育協会

 

2019年の第104回展に続き、6年ぶり2度目の受賞となります。

 

2019年書教12月号・第104回書教展特集より

 

師をはじめ、優れた文房四宝を提供して下さる山口文林堂さん、気のこもった印を作って下さる書印会池田先生、美しい表装で作品を引き上げて下さる㈲美術表装岡忠さん、そして何よりいつも身近で、また遠くから見守り激励して下さる方々のおかげです。

心より感謝いたします。

今年は年明けからなかなかの仕事が重なり、書教展の制作も不規則な日程の中、仕上がるかどうかも危うくこれまでで一番厳しい状況でした。

表装をお願いしていた岡さんから「作品が届きませんが大丈夫ですか」とお電話いただいたほどです。

 

しかし、見て下さるかたの心に響く書を書きたい。

けれど要領が悪くて時間がないし私では腕が足りない。

とにかく1枚でも多く書こう。

その一心で取り組みました。

書く言葉を決め、清書の紙を縮小したサイズで書き始めてから300枚以上書きました。

 

 

書き込み

 

淡墨を使用したので筆もきれいな紫色に染まりました笑

 

 

一番左の巨大筆は広島の親友からのプレゼント

 

猛暑の夏、朝から晩まで七転八倒している日々の中で不思議なことが起こりました。

4歳のころから手ほどきして下さり、20代まで近代詩文書を教えて下さった古川奠雪先生が夢に出てきて「まりちゃん、筆が大きいよ!」と。

(本名を麻里子といいます。)

濃墨で書く部分の筆がなんとなく気に掛かっていたのでしょう。

翌日、天の声に従って山口さんへ筆を買いに走りました。

筆、特に柔らかい羊毛の筆は新しいと墨がなじまず、線が上滑りしてしまうので作品を作る時に変えるのはNGとされています。

書きなれた筆が良いのです。

直前に筆を買うなんてなんとも不甲斐ないことですが、山口さんが真剣に選んでくださった筆がジャストフィット!

 

 

書きやすさ抜群でした

 

紙は、希望する『紅星牌 二層夾宣(4尺×4尺)』がどうしても見つからず、大型書道用品店の名古屋支店に1反だけ残っていたのを配送していただきました。

こうして選りすぐったお道具から大きな力を借りました。

 

 

貴重な年代物の紅星牌と高貴な古代紫の固形墨

 

この度身に余る賞をいただけたのは、周りからたくさんの力を得て、微力な私が出来る限りのベストを尽くしたことへの努力賞だと感じております。

日頃の勉強が一番大切であると反省しつつ、これからの課題を深く感じた制作でした。

書教展は来週9月19日(金)より会期になります。

受賞作品の他に、丹水会小品展のコーナーにミニサイズの掛け軸も出品しています。

ご都合が合いましたら是非ご高覧下さいませ。

東京都美術館2階の書教展会場は広く非常にたくさんの作品が展示されています。

いらしていただけるようでしたら書教展の受付で「前田遥水の作品はどこですか」とお尋ね下さい。

作品は四尺×四尺( 縦・横約120㎝)正方形のものです。

私は9月20日㈯終日と23日㈫㈷の午前中、会場におりますのでご一報いただけると幸いです。

東京都美術館では期間中、人気のゴッホ展も開催中。

よろしければ上野で爽やかな秋の到来をゆっくりお楽しみください。

 

 

【 第109回 書教展 】-伝統の書美を翼に乗せて-

日時:令和7年9月19日(金)~26日(金) AM9:30~PM5:30(入場は17時まで 最終日は正午まで)

場所:東京都美術館2F  第1展示室から第3展示室(台東区上野公園内) 

内容:役員・一般部・学生部・席書大会作品(毛筆・硬筆部門あり)

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