2025.12.10
12月10日 年末書展巡り

一昨日は青森県を中心に大きな地震があり東京でもかなりの揺れを感じました。

皆様のお住まいの地域はいかがでしたでしょうか。

大きな揺れで怖い思いをされた方や被害にあわれた方、どうぞお心お身体大切に安全にお過ごしいただけることを願います。

 

さて、前回のブログに続き今回も書展巡りの様子をお届けします。

まずは地元、世田谷区民会館で行われた『世田谷区書道展』。

世田谷区民会館は昨年の9月1日にリニューアルオープンしてから初めての訪問になります。

 

 

会館は世田谷区役所の地下にあります

 

世田谷区書道連盟の野口泰雲先生より、墨色鮮やかなお手紙でご案内をいただきました。

 

 

表書きを暫し鑑賞

 

来年、70回記念展を迎えられる節目で、更なる発展を目指したいとのこと。

 

 

看板も美

 

世田谷という地域で繋がる書人の方々が会派を超えて集い、多様な書の魅力がどなたでも味わえる展覧会。

格調高い空間に、70年という深い歴史の積み重ねが感じられました。

 

 

 

 

技量が蓄積された堂々とした筆致の野口先生の作品も素晴らしかったです。

 

 

野口泰雲書

 

先生、ご案内や作品解説ありがとうございました。

 

6日(土)はリュックを背負い展覧会を3つはしご。

(美術館によっては安全管理のためリュックNGのところもあるのでご確認ください。)

まずは日本橋の三井記念美術館

 

 

美術館のある三井本館は国の重要文化財

 

日本橋は三井家発祥の地であることから、このエリアを席巻する三井財閥のとてつもない存在感と街の発展ぶりには訪れるたびに目を見張ります。

 

 

全面ガラス張りで広々としたロビー

 

三井記念美術館は、江戸時代以来の歴史を持つ三井家が所有する日本や東洋の美術品を収蔵している私立美術館。

現在は三井グループと、ゆかりの深い企業に支えられて運営されているそうです。

 

 

 

 

ありがたいことに12月6日から始まった『熊野御幸記(くまのごこうき)と藤原定家の書』のチケットをいただきました。

 

 

2026年2月1日(日)まで開催

 

美術館所蔵の国宝の一つ、藤原定家直筆の「 熊野御幸記」を開館20周年の年に全巻展示。

 

 

 

 

定家の仮名の名品の数々はもちろん、茶道具、かるた、歌仙絵も一つ一つが誠に美しく、美術館自体の荘厳な雰囲気も相まって言葉に尽くせぬほど感動!

想像していた何十倍も見応えがありました。

今週の教室で、仮名を学んでいる生徒さん達に是非お勧めしたいと思っています。

 

次に日本橋から有楽町へ移動、いつもたくさんの人で賑わっている東京交通会館へ。

印壇の重鎮、河野隆先生の篆刻団体による『晨風展』

 

 

地下1階ゴールドサロン

 

お世話になっている山口文林堂さんよりご案内をいただきました。

河野先生の遺作の数々も展示。

 

 

方寸の世界に繰り広げられる壮大な芸術

 

中央のテーブルには会員の方々の個性あふれる印が一顆1万円で販売されていて大人気でした。

 

 

販売は創作意欲の向上が目的だそうです

 

河野先生の最後の直弟子でいらしたという文林堂の山口志乃さんの作品も、澄んだ線にさわやかな空気が流れていてお人柄と技術の確かさが胸に迫りました。

 

 

ご主人様の手による粋な表装が呼応

 

志乃さん、作品解説にたくさんの学びをありがとうございました。

 

交通会館の次にてくてく向かったのはこちら。

 

 

 

 

石橋幽岳先生の奥様の晶代さんよりご案内をいただきました。

ギャラリー路地裏』さんはその名の通り、銀座にこんなところがあるんだと驚くほど狭い路地の先。

地図を見ながら歩いても全然たどり着かず…。

最後は別の画廊に入ってお尋ねしたところ、若旦那さんが「これは難しいですね」と笑いながらも一緒に探して連れて行ってくださいました。

花田美術様、お世話になり大変ありがとうございました。)

 

 

この奥にある秘密基地のようなギャラリー

 

こちらは小説家の嵐山光三郎さんが出版仲間と集うサロンとして開かれた由緒ある場所だそうです。

この日は、石橋先生ご夫妻で迎えて下さいました。

石橋先生の作品は、長年、真摯に古典に向き合い研鑽してこられたことが一目でわかる品格の高い書。

 

 

坂村真民の詩

 

石橋先生も「晨風展、僕も行きましたよ~、晨風会のあとにここでは申し訳ない…。」と柔和な笑顔でご謙遜。

年に一度の個展について「毎年特にテーマを決めず書いてるんですが、なんとなくその時の気持ちが出るんですよね。」とおっしゃり、その真心やエネルギーを自然に軽やかに表現される書技に感嘆するばかり。

 

 

 

 

石橋先生のように、心にスッと沁み込んでいつまでも見ていたくなるような味わいのある字が書けたらいいなあとしみじみ。

華やぐ師走の銀座の喧騒を離れた一隅で、希望の灯がともったような清らかな気持ちになりました。

石橋先生、晶代さん、一年の締めくくりにとても豊かな良い時間をいただきました。

ありがとうございました。

 

さあ、今日から教室では本格的な書初め練習になります。

冬休みの本番に向けて、風邪やインフルエンザに負けずみんな頑張りましょう。

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